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kobo mini電子ペーパーの信号を見てみました

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こんにちはコハペペです。前回は電源のピンの測定をしました。今回はロジックのピンをロジックアナライザでみてみようと思います。kobo miniで次のページを開いた時の波形をロジックアナライザでキャプチャしてみたのが下の波形です。


kobowave01

VDDがONしてから、2回に分けて描画しています。1回目は前のページを消去していて、2回目は次のページを書いています。SPVとMODEピンは1画面描画するごとにパルスが出ます。消去の時に17回×2=34回も上書きして消去しています。次のページの描画は59回も上書きしていました。電子ペーパーは何回も上書きしないときれいに描けないんでしょうね。あとはグレースケールのためなんでしょうかね。

信号が変化し始めている最初のところ(A)を拡大してみます。


kobowave02

MODEピンの変化の周期は13.4msでした。なので画面分のデータを転送するのに13.4msしかかからないようです。mbedマイコンのプログラムだと2秒くらいかかってしまうので、かなり高速にデータが転送されています。XSHR,XSTL2,XRL,SPVがHになって3.85msしてから、MODEピンがHになってデータの転送が始まっています。さらに拡大してBの部分を見てみます。


kobowave03

最初にXLEがHになって、その中にSCLのHのパルスが2つ入っています。XLEが2回目Hになる前に、XOEとMODEピンがHになっています。その後、SPVがLになって、その中でCKVのLのパルスが1回発生しています。これでY方向の座標がリセットされます。

この後CKVが3回Lになって、XSTL2が始まっています。XSTL2はX方向の座標のリセット信号です。Y方向の3ライン目までは表示されない領域ということなんでしょうか。

次は、XSTL2がLになるところ(C)を拡大して見てみましょう。


kobowave04

XLEがLの後0.4usしてから、XSTL2がL、CKVがHになって次の行のデータ転送が始まっています。

次に1画面描画終わりころの波形を見てみましょう。


kobowave05

XSTL2のパルスが出なくなってから(おそらく全てのデータの転送が終わってから)、XLEやCKVが18パルス出ています。その後XOEとMODEがLになって1画面分のデータ転送が完了しています。

だいたい信号がわかったので、プログラムに落としてみたいと思います。

つづき