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ベインライトは皮膚の中の血管を見えるようにするライトです。本当に見えるのか作ってみました。

ベインライトの原理

ベインライトはオレンジ色と赤いLEDのライトです。この光りを皮膚の中に照射すると、皮膚の中が明るくなります。皮膚の中に静脈があると、血液が光りを吸収するので、そこだけ暗くなります。こうして皮膚の中の静脈が見えるようになります。
コーケンメディカルのペースによると、オレンジ色は浅いところにある静脈が見えやすく、赤は深いところの静脈が見えやすいそうです。
手のひらを太陽に透かして見ると、赤とかオレンジっぽく透けると思います。青っぽい光より赤っぽい色の光の方が、皮膚の中を光が通りやすいということですね。

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こちらはニューヨークのコロンビア大学の資料から抜粋しました。横軸が波長(光の色)、縦軸が光りを吸収したり弱める働きの強さを表しています。赤い線が動脈、青い線が静脈、灰色の線が皮膚のグラフです。つまり、青い線と灰色の線の間隔が広く、灰色の線が低いほど、静脈が良く見える波長(色) となります。だいたい600nm(オレンジ色)がもっとも見えやすい色となりますね。もしかすると550nm(緑)、590nm(黄色)でもいいかもしれません。

実験

試しに赤、黄色、緑のチップLEDを並べて光らせて静脈の上に照射してみました。(オレンジは持っていなかったので実験できませんでした)
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写真ではわかりにくいですが、見た目としては、赤は皮膚の中まで光が入る感じで、静脈がうっすら黒く見えました。黄色と緑では皮膚の中が明るくならず、どこに静脈があるのかわかりませんでした。

作ってみる

黄色や緑はだめだったので、オレンジ色(605nm)のLEDを買って作ってみました。
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3mmのLED24個を丸く並べました。かなり眩しいです。このままではLEDを裏から見ても眩しすぎるので、ケースを作ります。
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設計図を書いて
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CADでデータを作って
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3Dプリンター Anycubic I3 Megaで印刷して
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組み立てたら完成!単4の電池ボックスと合体しました。虫眼鏡のように丸い穴から観察します。
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こちらは皮膚に当てる側です。スイッチを入れるとものすごく眩しいです。

観察

静脈が見えるでしょうか。
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おおお見えますよ。子供の細い静脈が見えます。皮膚の中が明るく照らされて、その中に静脈が黒く浮かび上がります。
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大人の静脈は太いのでもっとわかりやすく見えます。
ベインライトは、本当に静脈が見えました。

今回は3Dプリンター大活躍でした。

このプリンターはとても綺麗に印刷できます。いい買い物でした。

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