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ファミコンの縦縞ノイズはどこから来るのか

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IMG_6656

ファミコンをビデオ出力に改造すると、縦縞が気になるようになります。特に暗い色の場合に、少し明るい縦の縞が見えてしまいます。それと共に斜めの線がチラチラとうっすらと見えます。
電源ノイズを疑って、パスコンの追加でこれらのノイズが消せるかどうか試してみました。
パスコンを追加する場所
パスコンの追加する場所は、以下の3か所です。
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  1. PPUの近くの0.1uFのパスコン(左側)
  2. PPUの電源ピンとGNDピンの間
  3. PPUの近くの0.1uFのパスコン(右側)
1 -> 2 -> 3 の順に10uFのセラミックコンデンサを追加してみます。電解コンデンサでは高周波特性が悪いので、セラミックコンデンサとします。
結果

IMG_6656

縦縞ノイズがわかりやすいドラクエIIのオープニングで比較しました。
左からパスコン追加前、1だけ追加、1+2追加の映像です。1+2+3はほとんど変わらなかったので、3は割愛しました。
実際の画面を見るとノイズがわかりやすいのですが、この画像ではわかりにくいので、エッジ強調と明るさ調整をして、ノイズを目立たせてみました。

FullSizeRender

一番左のパスコン無しでは、縦の線と斜めの線が見えます。1を追加すると斜めの線が消えます。縦の線も少し軽減しています。一番右の1+2にしてもあまり変わっていません。
これらの結果から、1か2か3の場所に10uFのセラミックコンデンサを追加すると、斜めの線のノイズが消える。縦の線は消えるまではいきませんが、軽減できることがわかりました。
縦縞は電源ノイズではなかった
この縦縞ノイズはどこからくるのでしょうか。

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PPUの左上ピンがビデオ出力で、その隣が/RST(+5V)、/WE、/RD、PA13(アドレス線),PA12,PA11,PA10と続きます。
試しに、ビデオ出力のピンと、その近くのピンに指を押し付けて、少し電気が流れるようにしてみます。
FullSizeRender
すると、縦縞ノイズが増えました。

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ということは、ビデオ出力の周辺のピンの信号変化が、ビデオ信号に影響を与えて、縦縞ノイズとなっているということですね。
さて、影響を受けないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

しばらく対策を考えてみます。

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