こんにちはコハペペです。
このマイコン書き込み基板は猫の顔の形をしているので妻からねこちゃんと呼ばれています。
そんな、ねこちゃんの使い方を紹介します。
まずはブレッドボードの下の方にねこちゃんを挿します。
マイコン(LPC1114)はブレッドボードの一番上に合わせて挿します。
あ、その前に、ブレッドボードが何なのか紹介しておきます。
ブレッドボードって直訳するとパンをこねる板になってしまいますが、
電子工作の分野では、はんだ付け不要な、便利な基板だと思ってください。
穴がいっぱい開いていますが、規則性をもって互いがつながっています。
わかりやすいように透明なブレッドで説明します。
長い方向の両サイドの2列は電源用で、一列すべてがつながっています。
この列のどこに部品を挿しても互いが接続されているため電源がとれます。
横の方向は、5個の穴だけが互いにつながっています。
下の写真の赤と緑どうしはつながっていません。
上から見るとこんな感じにつながっています。
ねこちゃんを挿すと、ピンクのラインに3.3V、青いラインに0V(GND)が供給されます。
ピンクのラインのどこに部品を挿しても3.3Vが得られます。
また、緑のラインの1行目ならば、どこの穴に部品を挿してもマイコンの1番ピンとつながることができます。
最初はこの規則性が良く分からないと思いますが、だんだん慣れますよ。
それでは、ねこちゃんとマイコンをつないでいきます。
つなぐピンは2種類あり、黄色がマイコンにプログラムを書き込むために
必要なピンで、緑はマイコンとパソコン間で通信したいときに使います。
普段は書き込むだけなので、黄色のピンの左側3本だけつなぎます。
ピンの手前に矢印と数字が書いてありますが、
矢印はつなぐ配線がマイコンの左側なのか右側なのかを示していて、
番号がブレッドボードの列番号になっています。
マイコン左側3と12列目、右側6列目(ICのピン番号で言うと23番ピン)とつなぎます。
こんな感じです。線の色は関係ありません。つながっていればOK。
黄色の残りの一番左のピンは特殊な場合を想定して用意しました。
LPC1114はプログラムを書き込む状態にするために、PIO0_1というピンがLowレベル(ほぼ0V)でないといけないのですが、このピンをたまたま自作のプログラムで、出力かつHiレベル(ほぼ3.3V)やPWMoutにしてしまうと、プログラムの実行ががなぜか優先し、新たにプログラムが書き込めなくなってしまいます。
そんな時は、このピンをつないで強制的にLowレベルにして書き込みモードにしてあげます。
まあ、今は気にしなくても大丈夫です。そのうち何かおかしくなったら思い出してください。
そして、電源ピン。ねこちゃんの耳の部分に列番号が書いてあります。
8番を赤いライン(3.3V)、7番を青いライン(0V,GND)と接続します。
これで配線完了。たった5本配線すればOKです。
USBケーブルをパソコンにさせばmbedでマイコンのプログラムができるようになります。
空いているスペースには、自分で回路を組むのに利用できます。
ちなみに、赤いボタンはリセットスイッチで、プログラムを書き込んだ後に押してプログラムを実行させます。
青いスイッチは、ねこちゃんに載っているマイコンにプログラム(ISPモード)する時に使うスイッチで、普段は使いません。
そう、mbed(LPC1114)マイコンにプログラムを書き込むために、LPC11U35というマイコンが、ねこちゃんの裏側にいるんです。そしてこのマイコンの値段が高いんです。なるべく安く作ってより多くの子供たちにマイコン体験してもらいたいけど、このマイコンは変更できないので最安の所から購入し、さらにmbedのリファレンスデザインにある部品の一部を、性能は同じで安いものに変更する予定です。その他、互換性のある部品はすべて性能や使い勝手を考慮した上で最も安い部品を選定しています。
ねこちゃんの表情が変わってしまう恐れがありますが、変更後の基板を発注中で、届いたらご紹介しますね。
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