前回は光センサとトランジスタを使って、暗くなったら勝手に光る照明を作りました。でもちょっと暗いのでDCDCコンバータで電圧を上げて、明るく光るナイトライト(常夜灯)にしたいと思います。
追加で必要なものは
・ONOFF機能のある昇圧型DCDCコンバータ
です。例えばはんだ付けが必要ですが、秋月電子で売っている昇圧型DCDCコンバータ5~25V可変出力電源モジュール組立キットがあります。この記事ではAMAZONで売っているMT3608昇圧型DCDCコンバーターを改造して使いました。
昇圧型のDCDCコンバータは、低い電圧を、高い電圧に変換してくれる便利なモジュールです。充電電池の電圧を、LEDが十分に光る電圧へ変換してLEDを光らせることができます。充電電池の電圧が下がってもがんばって電圧を上げてくれるので、電気がほぼなくなるまでLEDが光り続けます。
昇圧型のDCDCコンバータのON/OFF制御で、1点注意点があります。OFFといっても出力が完全にOFFになるのではなく、一般的には昇圧動作が停止するだけで、DCDCコンバータの出力には入力された電気がそのまま出てきます。今回の場合、OFFしても充電電池の電圧3.6Vが、そのまま出てきてしまいます。LEDが1個の場合は3Vもあれば光るので、OFFしてもLEDが光ってしまうことになります。OFFの時に光らないようにするためには、LEDは2個以上直列にする必要があります。今回は、廃品利用の電球型ペンダントライトをあとで作れるように3つにしました。
回路図はこうなります。
光センサの回路をDCDCコンバータのON/OFF制御のピンにつなぎます。LEDは3つ直列にしました。LEDは3Vで十分明るいので、DCDCコンバータの出力電圧は9V程度に設定します。抵抗は適当に、これまでと同じ220Ωにしました。100Ωでも50Ωでもかまいません。ブレッドボードの配線の都合上、ブラス側とマイナス側両方に入っています。もちろん片方だけでも問題はありません。明るさはDCDCコンバータのボリュームで調整できます。
MT3608のDCDCコンバータICは、左下のピンがON/OFFの制御ピンになっています。このピンを基板から浮かして、光センサの回路をつなぎました。
それではブレッドボードに刺していきましょう。
- DCDCコンバータのVOUT+を8fに、VIN-を20eに刺します
- ダイオードの白い線がある方の足をVIN+と同じ行の 20hに、黒い方を12hに刺します
- 電池ボックスのプラスのピンをVIN+と同じ行の 20jに、マイナスのピンを25jに刺します
次に、DCDCコンバータの出力に抵抗をつなぎます。
- 抵抗の片方の足をVOUT-と同じ行の8aに、もう片方を2aに刺します
- 抵抗の片方の足をVOUT+と同じ行の8jに、もう片方を2jに刺します
LEDを極性に気を付けながら刺していきます。
- 1個目のLEDの、長い足を、抵抗の刺さっている行と同じ行の2iに、短い足を1iに刺します
- 2個目のLEDの、長い足を1fに、短い足を1eに刺します
- 3個目のLEDの、長い足を1bに、短い足を、抵抗の刺さっている行と同じ行の2bに刺します
あとは太陽電池と配線1本だけです。
- 太陽電池のプラスを、ダイオードの黒い方と同じ行の12jに
- 太陽電池のマイナスを、DCDCコンバータのVIN-と同じ行の20b(図が間違っていました)に
- DCDCコンバータのVIN-と電池ボックスのマイナスをつなぐように、配線で20aと25fをつなぎます
以上で配線完了です。
暗いところへ持って行くとLEDが光ると思います。
ボリュームを回すと明るさが変えられます。好きな明るさに調整してみて下さい。
これで、太陽電池の電気で夜に光るライトができました!!
太陽電池の線を延長すれば、日が当たりやすい場所に太陽電池が置けるようになりますし、もしハンダ付けができるのであれば、切れた電球を使った素敵なライトも作れます。
これまで紹介した部品をセットにしたキットをご用意しました。実験したい方は是非ご利用ください。
コメント
やはりそう言う事ですね。
調整をしてみます。
ありがとうございました。
済みません。
質問をさせて頂きたいのですが、1MΩの抵抗はCd Sとの接続が前提なのでしょうか?
小生、今付いている光センサーを使用した回路を考えていますがどのように考えたら良いか教えて頂けますでしょうか?
宜しくお願い致します。
光センサー仕様:明時3.5kΩ、暗時0.6MΩ
テラオさん
コメントありがとうございます。
1MΩの抵抗はセンサーの感度調整としての役割があります。
暗時0.6Mということは、470kΩ±220kΩくらいでお好みの感度になるように、抵抗値を探られてはいかがでしょうか。