こんにちはコハペペです。化学物質ってどのくらい部屋にあるんだろうと、前から気になっていたので、ホルムアルデヒドと化学物質の測定器を買ってみました。
上の段のHCHOというのがホルムアルデヒドで、単位はmg/m3
下の段のTVOCが総揮発性有機化合物で、単位は同じくmg/m3です。
1990年後半からシックハウスや化学物質過敏症などの問題が顕著になってきて、原因物質のひとつであるホルムアルデヒドを使わない建材などが一般的になってきました。人体に悪影響のある物質はホルムアルデヒドだけでないため、それらの物質の総量をTVOCとして定め、厚生労働省がその目標値を400ug/m3と設定しました。ホルムアルデヒドは100ug/m3になっています。
参考リンク
- 室内環境指標としての総揮発性有機化合物(室内環境2010より)
- VOCの排出と環境等への影響(東京都地域結集型研究開発プログラムより)
- 室内濃度指針値一覧表(厚生労働省)
- 諸外国の室内空気質規制に関する調査研究(日本建築学会2005年)
TVOCは特定の物質ではなく、空間にあるVOC(揮発性有機化物質)の総量となるので、正確に測定するのは困難なため、だいたいの値として扱うようです。
それではいろんな場所を測ってみましょう。
ホルムアルデヒド 20ug/m3 TVOC 200ug/m3
厚生労働省の目標値以下でした。
コーヒーを淹れたら測定器から警告のブザーが鳴って、測定値がMAXになってしまいました!コーヒーからはホルムアルデヒドが大量に拡散し、危険な飲み物なのか!というのは間違いで、この測定器のセンサーはホルムアルデヒドだけに反応するのではなく、コーヒーから揮発する何かにも反応してしまうということです。キッチンで料理をしていても、数字がみるみる上がるので、ホルムアルデヒド測定器として使うのはやめることにします。下の段のTVOCの値を目安程度に使うのが良さそうです。
締め切りの部屋でTVOC 300ug/m3程度。この後窓を開けて1時間くらいすると、
170ug/m3に下がりました。窓を開けると簡単に空気を良くすることができるんですね。
TVOC 300ug/m3程度。これも窓を開けてしばらく走ると
40ug/m3に下がります。外の空気に入れ換えると、劇的に下がるんですね。
今度はいろんなお店で測ってみます。
家では大変な数字になったのですが、ここではTVOC 300ug/m3程度でした。
- ショッピングモール
売り場によって値が違いました。
だいたいTVOC 250ug/m3程度でした。
お惣菜コーナーは
料理が並ぶ場所はセンサーが反応してしまい、数字が上がってしまいますね。TVOC 800ug/m3程度でした。有害物質とは考えられないので、このセンサーはうまい料理発見センサーでもあります。
- ファーストフード店
うまい物発見センサーがみるみる上がっていきます。3200ug/m3でした。
- ホームセンター
ホームセンターも売り場によって値が変わりました。金具売り場
TVOC 350ug/m3程度。
木材売り場は、値が上がってTVOC 650ug/m3程度。確かに木材のツンとする匂いがします。
カーペット売り場。1600ug/m3程度。
カーペットの接着剤みたいなツンツンする匂いがします。あまり空気は良くないようです。
測定は以上です。TVOCの有害物質測定のために買ってみましたが、うまい料理センサーも兼ねていたので、困った測定器ですね。
ホームセンターのようにツンツンする嫌な匂いだなと思うところは、TVOCも高くなりました。鼻センサーで十分判断できそうです。
部屋や車は、締め切るとTVOCが300ug/m3くらいで、窓を開けて換気すれば半分以下に下げられました。窓を開ければいいだけなので、手軽にTVOC対策できることがわかりました。
あまり信頼できる測定器ではないですが、部屋や車内の空気が異常に悪い状態ではないことがわかったので良かったです。
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コメント
最近マスクのホルムアルデヒドが云々と言うのが巷で話題になっているのでぜひいろんなやり方で試してみて欲しいです
測定器を不織布マスクで包む、なんてやり方とか、マスクした口元に測定器突っ込んで測るとかやってるのですが、簡易検査機だと、なんか違う成分を拾ってるだけなのでは、と思ってます…