以前作ったkazzoのクローンの回路図をご紹介します。基本的にはkazzo0.1.3のkazzo_pcb_2と同じです。変更点は以下の3点です。
- カセットアクセス中にLEDがくるくる光るよう回路を追加
- リセット回路の改良
- USBバスのツェナーダイオードを変更
1.カセットアクセス中にLEDがくるくる回路
カセットのアドレスバスの途中A8~A10の3bitを、74HC138を使って8個のLEDの明滅に変換しました。
カセットにアクセス中、A8~A10は何度も繰り返しアクセスされるので、74HC138のO0~O7が順番に何度もONになります。74HC138の出力をLEDにつなぎ、LEDを丸く配置することで、LEDがくるくる回っているように光ります。パソコンやUSBの速度によって、吸出しの速さが異なるため、LEDの回転も変わります。見ていて楽しいです。
2.リセット回路の改良
電源投入時に、確実にリセットするように、マイコンのリセットピンに0.1uF(C5)のコンデンサを追加しました。
ただ、ICSP端子を使ってマイコンにファームウェアを書き込む際には、このコンデンサが原因でライターがマイコンを認識できないことがありました。ICSP経由でファームウェアを書き込むのであれば、C5は取り外してください。
リセットボタンを付けましたが、PCにkazzoを再認識させる際に押すくらいで、基本的に使わなかったです。無くてもよかったです。
3.USBバスのツェナーダイオードを変更
USBバスの電圧は仕様上3.3Vとなっています。そのため、USBバスの電圧を制限しているツェナーダイオードを、3.6Vから3.3Vに変更しました。
V-USBが3.6Vのツェナーダイオードを使っている理由はかわかりませんが、今回は安全のため3.3Vとしました。3.6Vでもまぁ問題は起こらないと思います。
回路図上にUSBコネクタが2つ描かれているのは、表面実装のUSBコネクタと、DIP用に変換された基板のどちらでも実装できるようにしたためです。
回路図
こちらが改良した回路となります。KiCadで作りました。
PDFファイルはこちらになります。
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