ついに無線LANが繋がらなくなってしまいました。Let's Note CF-J10です。
以前、無線LANのON/OFFスイッチの接触不良が発生して、勝手にWiFiがオフになってしまう現象が発生したので、スイッチの半田を付け直して修理できました。
過去記事
あれから10ヶ月経ち、ついに全く無線LANがONしなくなってしまいました。無線LANのON/OFFスイッチをカチャカチャ切り替えても、無線LANが切れたままです。

仕方がないので、スイッチを強制ONするように改造することにしました。
分解してスイッチの部分を調べてみました。
スイッチは3端子になっていて、真ん中の端子がGNDで、右の端子はどこにもつながっていなそうでした。左の端子はプルアップっぽい感じで0.08Vでした。プルアップなのに0.08Vって低すぎて変ですよね。本来3.3Vくらいのはずです。
まずはスイッチの接触不良をチェックします。スイッチをONの方向にスライドすると、真ん中と右の端子が繋がります。OFFの方向にスライドすると、真ん中と左の端子が繋がります。
テスターで調べると、そのようになっていました。接触不良はなさそうです。
するとプルアップが怪しいです。回路をよく調べてみると、近くに3.3Vの電源がありました。
ピンクの矢印の抵抗が多分プルアップ抵抗で、
スイッチを右(WiFi ON)にスライドすると、プルアップされたままなのでHi。スイッチを左にスライド(WiFi OFF)すると、13KΩの抵抗を経由してGNDにつながり、LOWになる回路になっています。
ただ、プルアップ抵抗と思われる抵抗の抵抗値が、どう測っても無限になってしまいます。もしかすると破断したのかもしれません。抵抗値が書いてないので交換もできません。
そので、抵抗値をいろいろ変えてつないでみて、プルアップ電圧と、WiFiがONするかを調べました。
抵抗値 プルアップ電圧 WiFiがオンするか の順に整理すると
- 2.2 kΩ 0.9V OFF
- 1kΩ 1.0V ON
- 470Ω 1.5V ON
- 300Ω 1.6V ON
でした。1kΩより小さければWiFiがONしました。プルアップ抵抗は大きい方が消費電力が小さいので、1kΩをつけることにします。(2018.10.3追記 1kΩだとたまに無線LANが繋がらないので680Ωとか470Ωがいいかなと思います。)
丁度いいところに半田付けできるビアがありました。
ここに1608サイズの1kΩの抵抗をつけました。
これでwindowsを起動してみます。
無線LANがONして、アクセスポイントにつながるようになりました。
ただ問題もあります。強制的にプルアップしているためか、スイッチをOFFしても、無線LANがOFFできなくなってしまいました。スイッチのON/OFFに関わらず常にONです。
機内モードって使ったことなかったので、まあいいということにしました。繋がらないより繋がった方がいいですから。
2018.11.18追加 680Ωに交換したら、なぜか無線LANのON,OFFができるようになりました。
さて元に戻して修理完了です。
コメント
返信ありがとうございました。台湾製ノートパソコンのベアボーンの回路図を見たところ、無線LANカードが刺さるスロットの20pinはWifi Disable(Lowアクティブ)のピン、51pinはBluetooth Disable(Lowアクティブ)のピンでした。なので、20pin、51pinがそれぞれの機能を有効にするためのpinなのは間違い無いです。もしかしたら、私がポリイミドテープでマスクした、20pinの場所が間違っていたのかもしれませんね。
無線LANが不安定になったら、マスクの解決方法をもう一度試してみたいと思います。
貴重な情報、またお返事ありがとうございました。
kohacraftさま
私のcf-j10の環境等についてご説明します。osはwindows10pro(64bit)をクリーンインストールしています。改造後は、wirelessスイッチではoffできなくなりました。無線切り替えユーテリテイアプリも効きません。windowsの設定のwifiからoffにすることができます。
intel6250はwimaxとのコンボカードですので、51pinのマスクがwimaxに有効かどうかは分かりません。私のintel6230はbluetoothとのコンボカードですので、最初20pinのみをポリイミドテープでマスクしたところwifiが安定して接続できるようになりました。その時点ではbluetoothは認識されませんでしたが、次に51pinをマスクしたところ、wifiもbluetoothも安定して通信できるようになりました。
intel6250でも、20pinのみのマスクでwifiは機能するかもしれません。何故なら、intel6230の前にrealtek8192を20pinマスクして装着したところ、機能したことを確認しています。
耐久性が不明なので、また不安定になりましたら、680Ωのチップ抵抗も用意してありますので試してみたいと思います。
cf-j10ユーザーさんの方法を早速試してみました。
無線LANモジュールの20pinと51pinの端子をポリイミドテープでマスクしました。しかし、私のLet'sNoteでは切断になったままで、有効化できませんでした。
モジュールの型番が違うとダメなんでしょうか。私のモジュールはIntel6250でした。
マスクする方法をやめて、プルアップの抵抗を1kΩから680Ωに変更したところ、無線LANが有効になり、しかもスイッチ操作で有効、無効ができるようにになりました。
なんだかわからなくなってしまいましたが、うまく動作しているので、とりあえずは良しとします。
cf-j10ユーザーさんコメントありがとうございます。
無線LANカードのピンをセロハンテープなどで、マスクするということですね。20ピンが無線LANの有効化ピンで、51ピンがbluetoothの有効化ピン、これらをコネクタのピンに接触しないようにすることで、無効化されないようにできるということですか。
これは半田ごてを使わなくても修理できちゃいますね。画期的な方法です。
私も調べて試してみたいと思います。
とても貴重な情報ありがとうございました!!!
私のcf-j10も内蔵無線lanの調子が悪く、カードを交換しても不安定であったため、usbタイプの子機をもっぱら使用しておりました。また、マウスも無線タイプを使用していたため、usbポートが二つ塞がって不便でした。
そこで、あらためて内蔵無線lanを安定使用できないかいろいろと検索したところ、こちらにたどり着きました。
専用の半田ごてやチップ抵抗も入手しましたが、別の方法でintel6230を安定使用できましたので、ご紹介したいと思います。
①無線lanの安定には20pinのマスクが有効でした。
②bluetoothの安定には51pinのマスクが有効でした。
以上で切れることなく安定して通信できるようになりました。まだ3日目なので継続性はこれからですが、今のところ助かっています。