以前、E17ソケットに刺さる殺菌電球を光らせる実験をしました。
殺菌電球の光らせ方がわかったので、この殺菌電球を使ってROMイレーサーを作ります。
ROMイレーサー作り
定電流ドライバをソケットに内蔵
殺菌電球が刺さるE17のソケットと、1WのLEDドライバを用意しました。
E17のソケットはホームセンターで売っています。1WのLEDドライバOSMR16-W1231です。
ソケットの中に、LEDドライバが入ってしまうとスッキリするのですが、コンデンサがはみ出してしまいます。
そこで、コンデンサを取り外して配線で延長します。配線があまり長いとノイズが増えてしまうので最小限の長さにしました。
いい感じに、すっぽりとLEDドライバがソケットに収まりました。
ファミコンのカセットはROMが2つ入っているので、2つのROMを同時に消去できるよう、2つ作りました。
ケースの加工
続いて、ケースを加工します。アクリルは紫外線をカットする働きがあるので、アクリルのケースを用意しました。無印良品の重なるアクリルデスクトップボックス・中を買いました。
ドリルで穴を開けます。アクリルは溶けやすいので、ドリルの回転数を低めで開けます。また、刃が引っかかったり、強く押しすぎると、すぐにひび割れしてしまうので、慎重にゆっくり開けていきます。
穴が開いたら、コネクタとソケットをねじ止めします。
完成!!
なかなかいい感じに収まりました。
背面のコネクタにACアダプタを刺すと光ります。今回は24VのACアダプタを用意しました。
試しに光らせてみましょう。紫外線ランプの光って綺麗ですね。アクリルは紫外線をカットしてくれますが、完全にカットしてくれるわけではないので、長く見るのは良くないです。でも綺麗ですね。
ROM消去実験
ROMライタでデータを書き込む
以前作ったROMライターで、ROMにデータを書き込んでおきます。
UV-EPROMは、消去された状態のROMは全てのビットが1になっています。読み出すとFFが読み出されます。今回は、愛犬エヴァちゃんの画像が入ったROMと、全て0を書き込んだROMを用意して、消去しながらデータがどう変化するか、調べてみます。
消去開始
ROMライタにROMを刺した状態で、その上にROMイレーサーを載せ、消去しながらROMの内容を吸い出します。
ProcessingでROMの書き込み読み出しプログラムを作りました。このソフトで1分間隔に、ROMの内容を読み出して可視化します。白が消去された状態を表します。
消去の様子を見てみよう
こちらが、エヴァちゃんの画像データが消去されていく様子です。5分くらいから一気に消えていくのがわかります。このROMは、実験しながらで初めてデータを書き込んだROMなので、その跡が画像上部の黒い模様になってしまっています。また、読み出しプログラムもまだバグがあって、画像がちょっと揺らいでしまっていますね。
こちらが、全てのデータを0で埋めたROMの様子です。こちらも5分くらいから一気に消えていきます。縦に筋が見えますが、消え方にムラがある様子がわかりますね。11分くらいでほぼ真っ白(消去された状態)になっています。
これらの実験から、15分程度照射すればROMが完全に消去されることがわかります。
ROMイレーサー完成!
作ったROMイレーサーが、正常に動作することがわかりました。これで、心おきなくROMにデータを書き込んで実験ができます。紫外線電球の光ってなんか未来感がありますね。
便利な殺菌電球はこちらです。
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