JLCPCBで基板を発注したら、安いし、すぐに届いてびっくりした

基板の製造はいつもSeeed Studio Fusion PCBを利用してきました。今回初めてJLCPCBに基板を発注してみました。すると、安いのにとても早く基板が届いてびっくりしたので、ご紹介します。

JLCPCB

JLCPCBは、中国にある基板製造会社です。部品実装(PCBA)もやってくれます。基板製造に関してはSeeed Studio Fusion PCBと同じような感じで、パッとみた感じではwebの作りもデザインルールもほぼ同じに思いました。

ちょっと違うところは、基板の色にマットブラックが選べるところです。Seeed Studio Fusion PCBでは光沢の黒ですが、JLCPCBではつや消しの黒です。手ハンダするとヤニが目立つので、綺麗に実装するのが難しいようですが、iPhoneやMacの基板みたいにかっこいい基板ができそうです。

あと、Seeed Studio Fusion PCBでは、基板サイズが10cmを超えると、製造費用が結構アップしてしますが、JLPCBはそこまで高くはなりません。大きな基板を作るたいときには、JLCPCBがいいと思いました。

また、LCSCという電子部品の販売もやっています。DigikeyやMouserの中国版みたいな感じです。部品の値段が比較的安い感じがします。機会があったら、利用してみようと思います。

基板データを作る

KiCadで基板データ作成

いつものKiCadで基板データを作っていきます。今回は、8×8のキーマトリックスです。ミルクパックロボットのコントローラにも使用している12mmの白いタクトスイッチを並べます。スイッチが大きいので、8×8も並べると、基板が結構大きくなってしまいました。

ガーバーデータを出力

どのような形式でファイルを用意するのか、調べてもよくわからなかったので、Seeed Studio Fusion PCBと全く同じ設定でガーバーデータを出力して、ファイル名もFusion PCBと同じように変更しました。これらをzipファイルにまとめます。

JLCPCBに発注

zipファイルをアップロードすると、ガーバーデータを確認するとこができます。大丈夫。きちんとファイルが認識されています。

基板は10枚もいらないので5枚に変更しました。19cm x 19cmの基板が5枚で$16です。なんて安いんでしょう。

送料は S.F Expressという発送方法で$13.46、DHLで$17.11でした。S.F Expressが配達にどのくらい時間がかかるかがわからなかったので、ちょっと高いですがすぐに届くと思われるDHLにしました。

ものすごいスピード

これまで体感したことのない速さ

  • 発注 7月18日
  • 製造開始 7月18日
  • 発送 7月19日
  • 到着 7月21日

なんと、発注して3日で受け取れてしまいました。これはたまたまラッキーだったのかもしれませんが、初体験の速さです。

中国から届く荷物って早くて2週間、遅いと1ヶ月以上かかります。それが、3日です。発注と同じ日にAliexpressで注文していた部品がまだ発送すらされていないのに、基板が先に届いてしまいました。

開封

DHLの袋を開けると、箱が出てきます。

いい感じにプチプチに包まれています。

ルーペがおまけについてきました。

今回は、細かい配線や部品は使っていないので、精度はわかりませんが、まあまあ普通です。Fusion PCBよりは位置ズレやシルクは悪いかもしれません。

Seeed Studio Fusion PCBより優れていると思ったのは、基板に製造用のIDのシルクが入っていません。

Fusion PCBの場合、上の写真のように基板中に必ず製造用のIDのシルクが入ってしまいます。私はこれをなるべく避けるために、最近はVカットで分離できる捨て基板をつけて発注し、捨て基板に製造用のIDを印刷してもらうことで、基板中にIDのシルクが入るのを防ぐようにし始めました。

これが、JLCPCBの場合、勝手に入るシルクがありません。これはすごいです。これも今回たまたまかもしれませんが、嬉しいです。

部品実装

基板が到着して5日後、Aliexpressで注文していたスイッチが届きました。ePacketを利用すると少し送料がかかりますが、結構早く到着してくれますよ。早く届いて欲しい時にはePacketを利用しています。

部品がそろったので、実装していきます。

ダイオードを実装

スイッチの同時押しに対応するため、すべてのスイッチにダイオードが入っています。表面実装のダイオードを1つ1つつけていきます。フラックスをつけておくと、基板とリードの間にハンダが流れるように入っていくので、とても半田付けがしやすいです。

Amazonのフラックス、なぜか1個より2個の方が安いです。でもそれほど無くならないので、1個のを買って長いこと使っています。

スイッチを実装

64個つけました。ふぅー。

全部部品が実装できたら、半田付けの時に塗ったフラックスを落とします。私はこれを使っています。

以前は、これよりも安い、他社製のフラックス洗浄剤を使っていたのですが、塗ると溶剤が残るのか、基板が白くなってしまい、ヤニは落ちるけれど逆に白く汚れてしまって困っていました。そこで、サンハヤトのフラックスクリーナーを使ったところ、そんなこともなく、綺麗にヤニが落とせました。仕上がりが全然違うので、少し高いですが、絶対にサンハヤトのフラックスクリーナーをオススメします。

さて、表面実装部品が実装できたら、あとはピンヘッダをつけて完成です。

完成

8x8のキーマトリックス完成です。

初めてのJLCPCBはとても早く、安くてびっくりしました。次回は、もっと細かい回路の基板やステンシルを注文してみたいと思います。

 

 

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