以前作った、Intel MAX10 FPGA(10M02)のボードを拡張するための、高速A/Dボードと4MbitのSRAMボードを作りました。
高速A/Dボード
LTC2236
A/Dコンバーターには25MHzサンプリングで10bit分解能の、LTC2236を使いました。このA/Dコンバータはクロックに同期して、A/D結果をパラレル出力してくれます。
ステンシルを使ってはんだペーストを印刷
印刷する基板の周辺を不要な基板で取り囲み、動かないように固定します。
ステンシルと基板の余白部分に穴を開けたデータを作り、基板とステンシルを発注しておきます。穴の直径は1mmがちょうど良いです。
この穴に画鋲を刺します。こうすることで、ステンシルと基板の位置合わせが完璧にできます。はんだペーストもずれずに印刷できます。この方法の詳しくはこちら。
0.5mmピッチのA/Dコンバータのパッドに、はんだペーストが綺麗に載っているのがわかります。位置ぴったりです。
HAKKO394で部品を実装
電動バキュームピック HAKKO 394で部品を基板に載せていきます。HAKKO394についてはこちらの記事が詳しいです。
これまでは、純正のノズルを使っていたのですが、今回はAliexpressで買った使い捨てのノズルを使いたいと思います。
Aliexpressでこちらのお店で買ってみました。
太さがいろいろありますが、純正のノズルよりも少し太い「23G」をいう水色のノズルにしました。注文して2週間くらいで到着。
HAKKO 394にぴったりです。純正品よりも針が短くて、取り回しが良さそうです。早速部品をピックしてましょう。
0402(JIS 1005)サイズ
ノズルの方が太いですが、吸着することができます。斜めに吸着したりしてしまうので、0402サイズでは、もっと細いノズルの方が良さそうです。
左側に見えるチップ部品のテープを保持している白いツールは、SMDフィーダーです。これがあると、バキュームピックで部品をピックするのがとても楽になります。3Dプリンタで印刷できます。詳しくはこちらをご覧ください。
0603(JIS 1608)サイズ
完璧の吸着力です。ノズルが純正品よりも太いので、空気を吸い込む力が強く、安定した吸着力です。これまで、吸着力が弱くて吸着させるまでに苦労していたのですが、このノズルは吸着力が良くて、とても快適です。
0805(JIS 2012)
10uFのセラミックコンデンサです。少し厚みがあって重いですが、軽々吸着してくれます。これは快適。
実装がはかどります。
0603抵抗アレイ
これも簡単にピックできます。
23Gノズルは、とてもいい!
Aliexpressで買った23Gの太さのノズルは、純正品よりも吸着力が格段に向上し、ピックするのがとても楽になりました。そして、ノズルの長さも純正よりも短いために、実装するときの位置決めや、部品を置くときの力加減がしやすくなりました。
ホットプレートでリフロー
ホットプレートにアルミの板を敷くと、基板が均一に加熱されていいですよ。詳しくはこちら。
0.5mmピッチのQFNパッケージもバッチリ綺麗についています。
ピンヘッダをつけてA/Dボード完成
4Mbit SRAMボード
こちらは部品が少ないので、ステンシルを使わずはんだペーストを一つ一つ載せていきます。
はんだペーストガン&Aliexpressノズル
はんだペーストガンは、シリンジに入ったはんだペーストを、グルーガンの要領で少しずつ押し出してくれるとても便利なツールです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
このガンに取り付けたシリンジの先に、aliexpressで購入した23Gのノズルを取り付けます。
ジャストフィットです。
はんだを載せる
はんだペーストガンと、aliexpressノズルの組み合わせ完璧です。ノズルの先端が曲がっているので、塗布がとてもしやすいです。太さもちょうど良いですね。
こんな感じに塗布して見ました。
HAKKO394で部品を載せる
部品も少ないのであっという間に実装完了。HAKKO394バキュームピックとAliexpressノズルの組み合わせ最高です。
ホットプレートでリフロー
リフローの時に温度計で温度をモニターしていると、加熱の具合がわかって便利ですよ。安いのでも十分です。
いい感じに仕上がってます。
ピンヘッダをつけて完成
4Mbit SRAMボード完成しました!!
Aliexpressノズル最高!
Aliexpressで購入した23Gのサイズのノズルは、HAKKO 394にも、はんだペーストガンのシリンジにも使えました。太さがちょうど良いですね。安いため詰まったら捨てて交換すればいいので、純正品よりも気軽に扱えます。この組み合わせはオススメです。
HAKKO 394はこちら。
はんだペーストガンはAliexpressで買えます。
この記事のFPGAボードは↓↓こちら↓↓で購入することができます。
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