これまで作ってきた「はかり式」の離床センサ(おもちさん)が、運用を開始しました。
設置
介護ベッドの足の下に「はかり式」離床センサ(おもちさん)を設置しました。
ベッドに人が乗ると重量が大きく増えるます。おもちさんが無線LANに接続し、AmbientサーバーやITFFFサーバーにつながるのを確認して、設置は完了。
離床したかどうかのしきい値を設定する
設置して半日くらい運用した時のグラフです。青い線が、おもちさんの測定している重量になります。人が乗っていない時は37kgぐらい。人が乗ると50kgを超えるくらいで推移しています。
そこで、人が乗っているか乗っていないかを判断するしきい値を、いる時といない時の半分くらいの45kgにしてみました。この設定はネットワーク越しに行え、現地に行かないくていいので簡単です。
しばらくはそれで良かったのですが、人がベッドにいるのに、「いない」とツイートしてしまうことが何度かありました。しかも「離床」というツイートのすぐ後に、「ベッドに戻って来た」というツイートが続いて届きます。
人がいても結構軽く測定される
そこで、そのようなツイートがある時のデータをみてみました。人が乗っていても45kgを一瞬下回る場合があるようです。どうも、ベッドのリクライニングを起こすと、ベッドの重心が変わるらしく、センサが設置された足の重量が軽く測定されます。また、リクライニングを起こしていると、腰がの位置がずれ落ちてきてしまうので、それによっても重さが変化してしまいます。4つの足にセンサがあれば、起きない問題なんでしょうね。
しきい値を40kgに設定
これまでの測定のグラフから45kgでは、誤検知してしまうことがわかりました。そこで、誤検知が起こらないよう、人がいない時の重量37kgよりちょっと重い40kgに、閾値を変更しました。
順調に運用中
しきい値を変更してからは、いい感じにおもちさんからツイートがあります。
ベッドの足が4本あり、そのうちの1本にしかセンサーがないので、人の位置やリクライニングによって重心が変化してしまい、ベッドの1本の足でしか重量を測定していないため、人の位置によって予想以上に軽く測定されることがわかりました。
人がいない時の重量が37kgくらいに対して、人がいると判断する重量の設定値が40kgと、差を小さくするのがいいことがわかりました。あまり差を小さくし過ぎると、人がいないのに、いると判断してしまうので、これ以上小さくはできないかもしれません。
おもちさんからのツイートが連続すると、「また誤検知か」と感じました。ということは誤検知が多発すると、だんだん信用されなくなり、結果使われなくなってしまいそうです。
誤検知はできるだけないほうがいいですね。今回は、しきい値の変更で回避できましたが、今後も発生する場合には、プログラムで対応しないといけません。おもちさんのセンサが一つしかないので、テストができないところが難しいです。
まあ、しばらくはこの設定で様子見です。
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