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ダイソーのLED蛍光灯の明るさを調整できるように改造できるのか実験をしてみました

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以前、ダイソーのLED蛍光灯を使って撮影用の照明を作りました。

ちょっと眩しすぎることもあるので、明るさを調節できる様にしたいなと思いました。

この記事は、明るさが変えられるかどうかの原理検証のための基礎実験です。
これからご紹介する改造方法は、感電の危険性があるため、十分にご注意ください。
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明るさを変えられるか調査

どんな回路かな

現在は改良されていますが、ダイソーでLED蛍光灯が販売開始された当初は、明るさがチカチカする現象が発生する場合がありました。「ダイソーのLED蛍光灯はどうしてチカチカするのか調べてみた」にまとめてありますが、原因はコンデンサでした。

回路は、BP9916Dという交流電源用の定電流LEDドライバICを使っており、ほぼデータシートの標準的な回路と同じでした。

回路はこんな感じです。とてもシンプルですね。ICのCSピンにつながっている抵抗の値によって、LEDに流す電流を設定します。データシートより、

以上の式で、抵抗値からLEDに流れる電流を計算することができます。

ダイソーのLED蛍光灯の回路の抵抗は、5.1Ωと3.6Ωの並列接続になっていました。この並列接続による合成抵抗値は約2.1Ωです。これを式に入れると

Ipk= 600 / Rcs = 600 / 2.1 = 285 [mA]

Iled = Ipk / 2 = 285 / 2 = 142 [ mA ]

と算出されます。

明るさを調節できるようにするためには

LEDの明るさを調節する(下げる)ためには、先ほどの抵抗の値をより大きな値へと変えられるようにすることで実現できます。具体的には、元々2.1Ωの抵抗がついているので、この抵抗に直列にボリウムをつければ良さそうです。

ボリウムの抵抗値は、だいたい20Ωとしました。20Ωの場合、Ipk = 600 / 20 = 30 [mA]と通常の1/10程度の電流まで電流を調整でき(下げられ)ます。

ただ残念ながら、20Ωのボリウムは見つかりませんでした。そこで、100Ωのボリウムに上記の図のように22Ωの抵抗を並列に接続して、合成抵抗がだいたい20Ωになるようにしました。ボリウムの許容電力的にも、この方が良さそうです。

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さっそく改造

明るさの調整ができそうなことがわかったので、以前作った照明を改造していきます。

先ほどの回路と同じ回路になるように、基板上のICのCSピンと、抵抗Rcsとの間の配線をカッターでカットし、ボリウムを接続しました。

明るさが調節できるでしょうか?

できました!!ボリウムで明るさを調整できます。

ボリウムから感電する恐れがあるので、ボリウムに触れる部分は絶縁してあります。

仕上げ

ケースに穴を開けて、ボリウムを固定します。感電しないように、ボリウムにつまみをつけました。

このように明るさを調整できます。

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実験は成功

ダイソーのLED蛍光灯で作った照明に調光機能がつきました。これで、いい感じに明るさを調節して撮影することができます。

この記事は、明るさが変えられるかどうかの原理検証のための基礎実験です。
ここでご紹介する改造方法は、感電の危険性があるため、十分にご注意ください。