先日、紆余曲折を経てBanggoodでAnycubic I3 Mega 3Dプリンタのヒートベッド(ウルトラベース)を入手しました。
今回は、古いヒートベッドを新しい物に交換したいと思います。
公式の交換の仕方
Anycubic公式チャンネルに、ヒートベッドの交換方法の動画があるので、この動画を参考に交換すればOKです。とても参考になるので、一度は見ておくことをお勧めします。
しかしながら、私が実際に交換作業をしたところ、本体のモデルのバージョンが違うのか、本体内蔵の基板が異なり、コネクタの位置が変わっていました。
そこで、私のモデルの交換方法をご紹介します。
必要な工具
- マイナスドライバー
- M2mm 六角レンチ
- M2.5mm 六角レンチ
- 先の細いピンセット(3Dプリンタに付属していたピンセット)
- ニッパー(3Dプリンタに付属していたニッパー)
必要な工具は、以上の5つです。マイナスドライバーの他に2mmと2.5mmの六角レンチが必要です。私は、👇この精密ドライバーセットに必要なドライバーと六角が全て入っていたので、これを使いました。
準備
ヒートベッドの準備
黄色い板の四隅の穴に、ネジを取り付けます。裏からネジを通し、ワッシャーを挟んでナットで締めます。
黒いガラスの板の両面テープを剥がして机に置きます。この時、黒いガラスに印刷されたAnycubicのロゴが手前に、黄色い基板の配線の根本が奥になるような向きで、接着します。
黒いガラスに貼ってある保護シートを剥がします。
接着したら、ウルトラベースの両サイドに、コの字型の金具をM2mmの六角レンチを使って、2カ所ずつ取り付けます。
底板を取り外す
本体を裏返すと、1本のバーがあります。このバーの両サイドにある六角のネジを外します。M2.5mmの六角レンチを使用します。
底板の六角のネジを取り外します。
これで準備が終わりました。
ウルトラベースの取り外し
配線の取り外し
Anycubicの公式動画と、内蔵の基板が違っていました。ヒートベッドにつながっている配線がどこにつながっているか、ご自身で確認してください。
私の場合、赤黒の配線は基板の左上に、青緑の配線は左下につながっていました。
赤黒の配線の取り外し
マイナスドライバで、ターミナルのネジを緩めます。
配線を外すと、「HOT-BED」と書いてありました。ヒートベッド用の端子であることがわかります。
青緑の配線を取り外す
青緑のコネクタは、ホットボンドで固定されているので、ピンセットを使ってこのホットボンドをむしりとります。
ホットボンドが取れると、コネクタを引き抜くことができます。
ウルトラベースを取り外す
高さを調節するつまみを緩める方向にいっぱい回すと、本体からウルトラベースが分離します。バネが入っているので、無くさないように取っておきます。
本体からウルトラベースが外れました。
ウルトラベースを取り付ける
左がこれまで使ってきたウルトラベース、右が新しいウルトラベースです。古いのは表面がすり減っているのか光沢がありません。
また、もともとついていたのはサイズが220mm×220mmの正方形です。新しいのは、220mm×240mmとちょっと横長です。サイズが違うので、取り付けられないかもしれないと心配していましたが、ネジの位置は同じになっていて取り付けられました。
本体に取り付け
先ほどと反対の方法で、取り付けていきます。とっておいたバネを挟んで、つまみで固定します。
右奥の穴に、ケーブルを通します。
赤黒の配線を接続
基板の左上の端子に赤黒のケーブルを差し込み、マイナスドライバを使ってネジを締めて固定します。この時、赤が上、黒が下になります。
青緑のコネクタの接続
左下のネクタに青緑のコネクタを差し込みます。左が緑、右が青の向きで差し込みます。
配線の接続はこれで完了です。
底板を取り付ける
底板を2.5mmの六角でネジを締めていきます。
バーを六角のネジで取り付けます。
動作テスト
ヒートベッドのウルトラベースが新品になり美しくなりました。ウルトラベースの温度が上がるかどうか、テストしてみます。
ヒートベッドを加熱してみます。ウルトラベース背面の赤いLEDが点灯し、加熱がされていることがわかります。また、温度もどんどん上がっていきます。
動作確認もOKでした。
ウルトラベースが蘇りました
表面が劣化して、定着しにくい場所があったウルトラベースが、新品になり綺麗になりました。これで、定着不足による印刷失敗が減ると思います。
Anycubic I3 Megaはとてもいい3Dプリンターなので、部品を交換しながら、末長く使っていきたいと思います。
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