フィラメントLEDからネオン管、ニキシー管、キセノン管まで光らせられる高電圧を5Vから昇圧するDCDCコンバータ(HV DCDC)を設計して、PCBWayに基板を発注したいと思います。
KiCADで基板設計
フィラメントLEDは60V程度、ネオン管は80V程度、ニキシー管は175V、キセノン管は250V程度で光らせることができます。これらの電圧範囲をカバーするように、出力電圧は50Vから280Vまで可変できるようにしました。
過去に作ったNxieDCDCとNeonDCDCのいいとこ取りをします。


ピンのピッチは、ブレッドボードにも刺さるようなピッチにしました。また、この基板を子基板として、別の基板に実装できるように、端面スルーホールにしました。
端面スルーホールは、ESP32のように側面にメッキが施されている仕組みです。こうすることで、表面実装部品として使えます。
できた基板を、10個並べて、10cmx10cmの基板にしました。面付けすることで、基板に部品を実装するときに、一気に10枚作ることができます。
PCBWayに基板を発注
PCBWayに基板を発注します。パラメータは、デフォルトから以下の項目を変更しました。
- 基板の種類:面付け Xout:いいえ
- レジスト:黒
- 表面処理:無電解金フラッシュ
- 追加オプション:端面スルーホール
面付け基板なので、基板の種類は面付けを選びます。Xoutは面付けした基板の中に製造不良があっても許容するかという設定で、Noを選びました。
基板の色は黒にしたいのでレジストを黒に設定。基板の表面は金メッキにしたかったので、表面処理に無電解金フラッシュを選択しました。
また、基板の端面に端面スルーホールがあるために、追加オプションで端面スルーホールにチェックを入れています。
メタルマスクも一緒に作ってもらいます。画鋲でメタルマスクと基板との位置合わせをするため、「既存の基準点」は「レーザーが通る」にしてあります。
この画鋲での位置合わせはとても便利です。データの作り方はこちらをご覧ください。
また、メタルマスクのサイズは元のままでは大きすぎるので、15cm x 15cmにカットしてもらうように「特殊加工」の欄に書いておきます。
以上の設定で「カートに追加」をクリック。
「ファイルを追加」をクリック。
「ガーバーファイルを追加」をクリックしてガーバーファイルをアップロードします。
アップロードできたので、「今すぐ注文する」をクリック。
基板のチェックが始まります。
PCBWayは基板のチェックがとても早いです。1,2分でチェックが完了します。
基板のプレビューを見ることができます。面付けした状態ではなく、子基板にした時の状態が見れるのがいいですね。これにより、Vカットがきちんと反映されていることがわかります。過去に別の基板製造メーカーで作ってもらった時は、Vカットが反映されておらず、自分でカッターを使ってカットする羽目になりました。PCBWayのように、子基板の状態を確認できると安心ですね。
あとは、右下の「チェックアウトに進む」をクリックして、支払いを完了させれば、発注の完了です。
PCBWayは日本語なので、とてもわかりやすくていいですね。基板が届くのが楽しみです。
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