Bose QuietComfort QC25は、有線式のノイズキャンセリングヘッドホンです。
先日、Bose QC25のイヤーパッドが劣化したので、新品と交換しました。
その時、ノイズキャンセリング性能を気にして、あえて高価な純正品を購入し交換してみました。
以前のイヤーパッドには、中華製の安価なタイプを使用していましたが、さて、純正品と中華製では性能に違いがあるのでしょうか。実験してみることにしました。
ホワイトノイズで調査
実験系
WaveGeneでホワイトノイズを生成して、スピーカーから出力します。
耳にマイクを貼り付けて、音を録音します。
これで、ヘッドフォンなし、ヘッドフォン+ノイズキャンセリングOFF、ヘッドフォン+ノイズキャンセリングONを録音して、どれだけ音がカットできているか比較してみます。
ヘッドホンなしの場合のスペクトル
再生している音はホワイトノイズですが、スピーカーやマイクなどの特性から、こんな感じの凹凸のあるスペクトルになりました。大体-60dBといったところです。
ヘッドフォン+ノイズキャンセリングOFF
シアン純正・ピンク中華製のイヤーパッドの場合のスペクトルとなっています。100Hzから1kHzくらいは中華の方が若干(6〜10dB程度)遮音性が高く、2kHzから8kHz程度は純正品の方が遮音性が高くなっています。
ヘッドフォン+ノイズキャンセリングON
ノイズキャンセルをONしました。先ほどと同じシアン純正・ピンク中華製のイヤーパッドのスペクトルとなっています。
ほぼ互角ですが、2kHzから8kHz程度は純正品の方が遮音性が高くなっています。これはノイズキャンセリング機能による物では無く、元々のイヤーパッドの性能がそのまま現れている感じですね。
減衰量にして比較
ヘッドフォンをしない状態で、耳の位置で測定したホワイトノイズのスペクトルを基準に、ノイズキャンセリングOFF、ONでの減衰量をみてみたいと思います。
ヘッドフォン+ノイズキャンセリングOFF
青が純正品で、赤が中華製のイヤーパッドでのスペクトルです。
ヘッドフォンをすると、80Hz程度までの低音が10〜20dB程度上がってしまっています。原因はわかりませんが、3回実験しましたが、3回ともここが上がってしまいます。イヤーパッドやカップの構造が原因かもしれません。
100Hzから1kHz程度までは、純正の方が減衰量が少ないようです。逆に2kHzから8kHz程度は純正品の方が減衰量が大きくなっています。人の声などの騒音に関しては、純正品の方が遮音性が高いことがわかります。
ヘッドフォン+ノイズキャンセリングON
先ほどと同じく、青が純正品で、赤が中華製のイヤーパッドでのスペクトルです。
ノイズキャンセリングをONすると50Hzから1kHzくらいがグッと下がりがりました。この帯域では、純正品も中華製も違いはほとんどありません。
2kHz以上は、ノイズキャンセリングをONしてもOFFの時のスペクトルとあまり変化がないようです。イヤーパッドの性能がそのまま現れている感じで、純正品の方が減衰量が大きくなっています。
結果
純正品はこちら。「Bose QuietComfort 25 headphones ear cushion kit」という物です。
中華製はこちら
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