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久しぶりにJLCPCBに基板を発注したら同種面付けが有料になっていたよ

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JLCPCBではこれまで同じ回路が面付けされた基板は、追加料金を支払わなくてもよかったのですが、今回発注した際には、別料金になっていました。

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節約するはずが余計に払う羽目に

面付け基板

今回JLCPCBに発注するのは、FCAVというファミコンをビデオ出力にするキットに使う基板です。

ファミコンはRF出力という、今のテレビには接続できない仕組みになっていて、テレビに接続して遊ぶことができません。そこで、黄色、白、赤の端子のビデオ出力にファミコンを改造する「ファミコンビデオ改造キット」(FCAV)を開発し、現在販売しています。

今回、FCAVの在庫がなくなりつつあるので、基板を発注することにしました。

たいていの中国の基板製造メーカーは、基板のサイズが10cm x 10cm以下であれば、同じ基板10枚作ってもらって最安$5程度で製造してくれます。

今回発注する基板は10cm x 5cm 以下なので、1つの基板に2つ並べて作ってもらうことで、2倍の量の基板を作ってもらうことができます。1つの基板に複数の回路を並べることを「面付け」と言います。今回のように同じ回路を面付けすることを「同種面付け」、違う回路を面付けすることを「異種面付け」と呼びます。

中国の基板製造メーカーは、1枚の基板に違う回路を面付けした「異種面付け」の場合は別料金が発生するのですが、同じ回路を面付けした「同種面付け」の場合には別料金が発生せず製造してくれるというところがあります。

今回は同種面付けなので追加料金は発生しないだろうと思って、いつもの調子で発注したところ、サポートから連絡がありました。

「面付けした基板は特別料金になるので追加費用を払ってください」ということでした。追加費用は$8.03でした。$8.03も余分に払うのであれば、面付けした意味が薄れます。

この後、何度かやりとりしたのですが、原因は同種面付けでも費用が発生するということと、捨て基板(基板同士を接続するために使い、部品の実装後は切り離して捨てる基板)の幅が15mm以下だからということでした。

同種面付けが有料だった

JLCPCBでは同種面付けでも、Delivery Format で「Panel by Customer」を選択し、面付けの設定を入力するところがありました。これまで見落としていたのかもしれませんが、この項目を入力すると確かに基板のコストがアップしました。

しかしアップする額は今回要求されている$8.03ほどではありません。

Vカットの基板サイズによる追加料金

JLCPCBの追加費用が発生する場合の情報のページによると、上記のように書いてあります。基板の長さや幅が極端に小さい場合には$8のコストが発生するようです。

ただし、これが捨て基板にも適用されるとなると、基板の両サイドで30mmも使えなくなってしまいます。そうなのかな〜?よくわかりません。

しかも、このページには異種面付けは有料ですが、同種面付けには触れていません。このページの情報が古いだけかもしれませんが...。

キャンセルしようにもできない

$8も余計に支払うのであればキャンセルし、面付けしない基板に変更したり、別のメーカーに製造を依頼しようと思ったのですが、別の基板も注文していてそれが次の工程に進んでいたこともあり、キャンセルができない状態になっていました。

仕方なく追加費用を支払い、製造してもらうことにしました。

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先払い制は追加費用に注意

JCLPCBの場合

JLCPCBの場合の発注手順は、以下のようになっています。

  1. 各種設定を入力して基板の製造データをアップロード
  2. 入力された設定に基づいて料金が決定
  3. 支払い
  4. JLCPCBがデータをチェックし、追加費用があれば追加の支払いを行う
  5. 基板の製造

先に料金の支払いを行い、その後メーカー側がデータのチェックをします。チェックによって追加費用が判明することがあり、その場合は費用を追加で支払う必要があります。このデータのチェックに時間がかかることがあり、今回は発注の2時間後でした。

後に予想していなかった追加費用が発生することがわかり、注文をキャンセルしようと思っても、今回のようにキャンセルができない場合もあります。仮にキャンセルできても、本当に返金されるのかクレジットカードの明細で確認するまで心配だったりもします。

データチェック後支払いの場合

私がいつもお世話になっているPCBWayPCBgogoが、データチェック後の支払いという手順になっています。

  1. 各種設定を入力してガーバーファイルをアップロード
  2. メーカーがデータをチェックし料金が決定
  3. 支払い
  4. 基板の製造

先に、メーカー側でデータをチェックしてくれて料金が決定します。その料金に納得すれば支払いを行い、製造に進みます。金額に納得できなければキャンセルすることもできますし、基板を修正・変更して再発注することもできます。PCBWayPCBgogoはデータのチェックも10分弱で行われ、とても早い印象です。

この手順であれば、とても安心して発注することができます。

しかも、この2社は日本語に対応していて日本人が発注しやすくなっています。特にPCBgogoは日本語堪能な専属スタッフがいて、何かあっても日本語で普通にやり取りができるので初心者でも安心です。でも、PCBgogoは同種面付けも有料かもしれません。

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今回は勉強になりました

ファミコンビデオ改造キット(FCAV)の基板

久しぶりにJLCPCBに基板を発注したら、同種面付け基板でも追加費用が発生するようになっていました。今回は、私の設定入力ミスもありましたが、メーカーがデータをチェックした後に支払う方式の、PCBWayPCBgogoの方が費用が明確で安心だなぁと今回思いました。