娘たちが使っているパナソニックのヘアアイロンが、人肌程度にしか温まらなくなったので、修理をしてみました。
使っているのは、EH-HV16という機種です。買い直しても3000円くらいの安いヘアアイロンなのですが、構造がどうなっているのか知りたいというのもあって、修理してみることにしました。
分解
ヒンジのキャップを外し、ネジを緩めるとヒンジの部分が外れます。
何か回路が入っているのかなと思って、カバーを外してみると、スイッチを発熱体しか入っていませんでした。なんてシンプルなんでしょう。
反対側も外してみたら、ヒューズと発熱体しか入っていません。
これでは人肌程度にしか加熱しないというような、壊れる要素がありません。
原因は断線
構造的に不良になる部分がなく、ケーブルを疑っていたところ、この根元の部分を曲げ伸ばしすると、導通したり断線したりすることがわかりました。しかも、2本どちらとも中途半端に断線しているようです。接触が悪くなり、電流が中途半端にしか流れず、ヒーターが熱くならなかったようです。これは危険です。
修理
接続
断線部分が分かったので、そこをバイパスします。2本の線を写真のように、少し長さが異なるようにカットして被覆を剥きます。
これで、線と線をはんだ付けし、収縮チューブで絶縁します。
2つの線の長さが違うので、もし被覆が破けてもショートする可能性が格段に減ります。
さらに全体を収縮チューブで覆いました。
ギブス
これで、発熱体はアツアツに加熱されるようになり、故障は直りました。
しかし、ケーブルの根本の部分が収縮チューブだけでは、強度的にちょっと心許ありません。そこでその部分が曲がらないように、割り箸を添えてビニルテープでグルグル巻きにし、ギブス状にしてみました。
これで、断線したところは完璧にガードできます。
修理完了
これで、いつものように使うことができるようになりました。ヘアアイロンって、とてもシンプルな仕組みだったんですね。海外電圧対応なので何か回路が入っているのかと思ったのですが、スイッチと発熱体だけでした。
修理が不安だという方は、安いので再購入てもいいかもしれませんね。
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