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スペースグレイのApple MagicMouseのクリック音を静音化改造してみました

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MagicMouseの静音化

スペースグレイのMagicMouseのクリック音を静音化改造したので、その方法をご紹介します。黒いマジックマウスでも白いマジックマウスでも方法は同じです。

乾電池式のマジックマウスの静音化改造はこちらをご覧ください。

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新品を購入

結構な頻度で品切れしているスペースグレイですが、注文して1ヶ月待ってようやく入手することができました。

MagicMouseの静音化

このマジックマウスに内蔵されているスイッチを、クリック音の静かなKailhの静音ミュートスイッチに交換します。

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分解

底部と天板の間に、スパッジャーを挿入して、爪を解除していきます。

爪は4カ所あり、上の写真の矢印のところにあります。リンゴマークの側から①から順に解除すると、開けやすいと思います。

底部と天板は薄いケーブルでつながっていて、全ての爪が外れても2つは分離はできません。
そのため、天板を大きく開かないでください。最悪ケーブルが切れてしまい、ジェスチャー機能が失われてしまいます。

全て爪が外れたら、上の写真のように、天板をゆっくりとスライドしてください。スイッチが見えてきます。

スイッチの基板を外すためには、上の写真の4つのトルクスネジを外す必要があります。奥の2つと手前がT5のトルクスねじ、板バネの金属にはT4のトルクスねじが使われています。

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全てのネジを外しましました。基板を持ち上げると、スイッチの基板が外れます。このスイッチの付いた基板をピンセットなどでつまんで、取り出します。

スイッチの基板を取り外すことができました。

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スイッチの交換

マジックマウスのスイッチ

このスイッチを、Kailhの静音のミュートスイッチに交換します。

しかしこの基板、とても放熱性がよいため、はんだを取り除くことができず、スイッチを外すことがとても難しいです。

そこで私はいつも、ホットエアーガン858Dを使って加熱して取り外しています。

YAOGONG SMDホットエアーガン リワークステーションデジタルリワークはんだ付けステーション 3 つノズル110V 700W(858D)
YAOGONG

ホットエアーガン858Dは、たくさんのピンがあっても同時に加熱することができるので、多ピンデバイスの取り外しにとても便利です。

今回は、ちょっと方法を変えて、特殊なはんだを使って取り外してみたいと思います。特殊なはんだとは、とても低い温度で溶けるアロイという金属ででてきているはんだです。

FAST CHIP Removal Alloy

CHIP QUIKの「SMD1 Leaded Low Temperature Removal Kit」やFAST CHIPの「FAST CHIP Removal Alloy for SMD Rework」といった商品で販売されており、表面実装部品を取り外すために使う特殊な超低融点はんだです。

このはんだを、スイッチのはんだの部分に追加します。この特殊なはんだは、低温でも液体の状態を維持するので、少し冷めた程度では固体化しません。3つのリードを順番に温め続けると、全てのはんだが溶けた状態になります。

3つのリードとも、はんだが解けた状態を維持してくれるので、スイッチを引っ張れば簡単に取り外すことができます。

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基板の清掃

まずは、はんだ吸い取り線で基板についたはんだを取り除きます。

フラックスクリーナー

はんだは取れましたが、基板にはフラックスが残っています。フラックスが沢山残っていると、少し電気が通ってしまうのか、マウスがクリックされっぱなしの状態になる場合がありました。そのため、フラックスを除去しておく必要があります。

フラックスの除去にはフラックスクリーナーか無水エタノールを使います。私はサンハヤトのフラックスクリーナーを使っています。

他のメーカーのフラックスクリーナーも試しましたが、拭いた後が白くなる現象が発生してしまったので、サンハヤトをお勧めします。

フラックスクリーナーを塗って、キムワイプで拭き取ると、フラックスが取れて基板が綺麗になりました。

created by Rinker
日本製紙クレシア(NIPPON PAPER CRECIA)
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スイッチの取り付け

静音スイッチをはんだ付けします。基板には3つの穴が空いていますが、真ん中と四角いパッド(写真右)の穴にスイッチをはんだ付けします。

スイッチのリードは、基板から飛び出ないように、最短の長さでカットします。

構造的に、このリードの真下にマウスの電源スイッチがあるため、リードが長いと、リードとスイッチとが接触してしまい、マウスが正常に動作しなくなってしまいます。

必ず、基板からリードが飛び出さないようにカットしてください。

はんだ付け後はこんな感じです。

さらに、セロハンテープを貼って絶縁しておくと、なお良いでしょう。私は10mm幅のポリイミドテープ(カプトンテープ)を使っています。

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組み立て

これまでとは逆の手順で、組み立てていきます。まずは、スイッチの基板を元のところに戻します。

ネジを締めていきます。右側の2つのT5のトルクスネジはちょっと長く、左のネジはちょっと短いので、長さを間違えないように、注意してください。板バネは、最も小さいT4のトルクスネジで締めます。

マジックマウス スペースグレー

天板と底部とをパチンとはめ込めば、改造完了です。

Macで認識し、クリックとジェスチャーが正しく動作すれば、動作チェックも完了です。

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静音MagicMouseの完成です

MagicMouseの静音化

カチッカチッではなく、コクって感じのクリック音になりました。下の動画は白いMagicMouseですが、こんなに音が小さくなります。

これでマジックマウスの静音化改造は完了です。改造方法のご紹介でした。

静音化改造代行や静音化改造品の販売も行っています。今すぐチェック👇👇
MagicMouse静音化改造