ファンタム電源で動作する、大音量対応のマイクアンプを作ってみました。
回路
回路図
ファンタム電源で動作するマイクアンプ回路です。この回路は、プロ用マイクを作っている方の回路を参考にしました。詳しくはこちらをご覧ください。マイクに関してとても勉強になるサイトです。
ファンタム電源は48Vと結構高い電圧なので、トランジスタに入手性の良い2SA1015だと結構スペックギリギリです。そこで、ニキシー管のドライブ回路で利用した、300Vまで耐えれる高耐圧のトランジスタMPSA92を使うことにしました。
KiCadで設計
KiCadで基板を設計しました。この基板をPCBWayに注文しました。
こちらが届いた基板です。注文から6日で基板が受け取れました。基板の仕上がりも良好です。PCBWayは仕事が速く、いい仕事をします。
部品の実装
DIP部品
今回はDIP部品のみなので、簡単です。
部品の実装が完了しました。
EMC
こちらがマイク部です。
EMCに内蔵されたFETアンプを使わないように、パタンカットしてあります。こうすることで、ゲインが1倍になってしまうため、信号は小さくなりますが、大音量でも信号波形がクリップしにくくなり、大音量対応のマイクを構成することができます。
全てのEMCマイクがこの改造ができるかというと、そういうわけでなく、できるのとできないのがあります。いろいろ買った結果、このマイクは改造ができるマイクでした。
https://lcsc.com/product-detail/Electret-Condenser-Microphone_INGHAi-GMI9767-36db_C233996.html
.1552 - - Microphones ROHS datasheet, ...完成!
マイクとマイクアンプの完成です。
これにXLRコネクタを接続します。
XLRコネクタには、金属製でシールド効果もあり、丈夫な、NEUTRIKのNC3MXX シルバーを使っています。
動作チェック
オーディオインタフェース ZOOM U-44につないで、動作チェックをしてみます。
ハムノイズも少なく、素直な音質でした。なかなかいいマイクができました。今度、何か音を収録してみたいと思います。
つづきはこちら
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