今回は時刻の設定機能の追加と、VFDの交流駆動回路を追加したいと思います。
回路図
時刻の設定のために、スイッチを2つ追加し、ESP32の32,33番ピンに接続しました。
また、VFDのヒーターを交流駆動にするために、以前IV-6のVFD時計を作る時に使ったモータードライバICのFM116Bを追加し、ESP32の25,26番ピンに接続しました。
以前のIV-6の時のモータードライバ回路などの詳細はこちらです。

VFD表示管IV-6とMM5316Nにクロック源を追加して時計になりました
今回は前回の回路にクロック源を追加して、VFDの時計にしたいと思います。前回の記事はこちらです。50HzのクロックMM5...
VFDのヒーターを直流駆動すると、VFD管の左右で明るさに差が出てしまいます。そこで、交流駆動にすることで、左右での輝度の差が平均化され、明るさが左右で同じように見えるようになります。
モータードライバは、モータに印加する電流を順方向と逆方向に切り替えることができます。それを利用し、VFDのヒーターの電流を順方向と逆方向に切り替えることで、交流駆動を実現しています。具体的には、モータードライバICのIN1とIN2を交互にON,OFFすることで、OUT1とOUT2の極性が反転して交流駆動となります。
モジュールがたくさんあるので、ブレッドボードを4枚接続して、回路を構成しています。
結果
SETスイッチを2秒以上長押しで、設定モードに入ります。
その後は一桁ごとにUPスイッチを押して数字を設定していきます。年月日、時分秒と設定していきます。
全てが設定終わるとリアルタイムクロックICに時刻が保存され、以降は時間が刻まれていきます。
以上で、IV-27Mを使った時計が完成し、回路とプログラムがFIXしました。次回は基板化して、いつものPCBWayに発注したいと思います。
つづきはこちら
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