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1970年代の卓上計算機Canon Canola L1211を修理のリベンジをしてみましたが...

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電源を入れて1分ほどは、正常に計算できるのですが、それ以降は暴走してまともに計算できない卓上計算機Canon Canola L1211です。

前回、劣化していると思われる電解コンデンサを全て新品の105℃品に交換する修理をしてみました。

しかしながら、部品を交換しても正常には戻りませんでした。

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パスコンを追加してみる

この基板、大きな計算用のICが2個乗っているのですが、電源にバイパスコンデンサが見当たりません。当時は、パスコンを入れるということをコストカットのためにしなかったのか、分かりませんが、全くありません。そこでパスコンを追加して、暴走が止められるか試してみたいと思います。

表示系と思われるIC

表示系に携わっていると思われるICには、VDD、VGG、VSSの3つの電源が供給されています。

このICに供給されている電源電圧は、VSSを基準にすると

  • VDD:-10V
  • VGG:-17V

となっています。

VDD,VGGに10uFの積層セラミックコンデンサを入れてみます。パスコンにしては10uFは大きすぎると思われるかもしれませんが、以前ファミコンの縦縞ノイズ対策で、10uFを入れてみたところ効果がありました。

そのため、ロジックレベルの振幅の大きなICには、大きな容量方が向いていると思い、今回も10uFを使ってみます。

改造の結果は

暴走しています。効果はありませんでした。

計算をしていると思われるIC

計算系に携わっていると思われるICのVDD、VGG、VSSに10uFの積層セラミックコンデンサを入れてみます。

先ほどのICと同じく、VSSを基準にすると

  • VDD:-10V
  • VGG:-17V

となっています。こちらは、VDD、VGGが太いパターンで配線されているので、VDD,VGG間にもパスコンを入れてみました。

結果は

変わらず。暴走してしまいます。

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ICがちょっと熱い

写真手前側にある大きなICが計算をしていると思われるICです。このICちょっと熱いです。触っていられないほどではありませんが、電源を入れてしばらくは計算できるのに、時間が経過すると暴走するということは、熱暴走の可能性があります。

ヒートシンクをつけてみる

計算をしていると思われるICに導熱シートを挟んで、

金属の板を貼り付けてみました。

結果は

全然だめでした。うまく熱が逃げていない感じです。ペルチェ素子でも使って強制冷却しないといけないのでしょうか。

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暴走は止められなかった

今回、パスコンを追加して暴走を修理できるか試してみましたが、状況は全く変わりませんでした。ノイズによる暴走というよりは、熱による暴走なのかもしれません。

表示デバイスが、ニキシー管のような色合いで、きれいなのですが、動作しないのでもったいないですね。

今回も修理できませんでした。