ジュールシーフ回路は、弱った電池1本でも白色LEDを点灯させることができる、DCDCコンバータ回路です。
ジュールシーフという名前は、宝石泥棒のJewel Thiefをもじった駄洒落で、電池に残ったエレルギーを根こそぎ奪い取ることからつけられました。
回路図
とても有名な回路で、少ない部品で構成されています。
LTSpiceでシミュレーションしたところ、コイルは47uHくらいでも発振することがわかりました。
また、ベースのコイルの1kΩ側にダイオードを入れてみると、効率が上がるようでLEDの明るさが増しました。
トランス
トランスは自作しました。コイルを分解してフェライトコアだけにして、そこにポリウレタン線を巻きました。1次側を30ターン。2次側(トランジスタのベース側)を15ターンとしてあります。2次側は、トランジスタがONする0.6V程度の電圧さえ発生すればいいので、1次側よりも少ない巻数となっています。このほうが、効率が良さそうです。
LCRメーターがないので、47uHあるかどうかはわからないのですが、とりあえず計算上はあるはずです。
完成
0.6Vでも白色LEDが光りました。ジュールシーフ回路大成功です。使い古した弱った電池1本でも十分に光りますね。
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