Apple Magic Mouse 2のスイッチを静音スイッチに交換して、クリック音を静音化しました。
静音化の詳細な手順はこちらの記事をご覧ください。
分解
新品のMagic Mouse 2を改造します。
箱を開封します。
スパッジャーを使って、内部4カ所にある爪を解除し、天板と底板とを分離します。
天板と底板とは、薄いフィルムケーブルで繋がっているので、大きく開けてはいけません。少しずらすだけにします。
トルクスネジを外します。
スイッチのついた基板が外れました。
スイッチの交換
この基板からスイッチを取り外します。この基板、とても放熱性が高くどんどん熱が逃げてしまうため、はんだ吸い取り線ではんだを除去するのがほぼ不可能です。
このため、違う方法で取り外します。
超低温で溶ける、超低融点はんだをはんだ付けします。
多少はんだが冷えても、溶けた状態を維持してくれるので、はんだごてで3つのピンを順番に加熱していくと、3ピンともはんだが溶けた状態になります。
スルッとスイッチが取り外せます。
はんだ吸い取り線で、基板についたはんだを全て除去します。
はんだは除去できましたが、フラックスが大量に残っています。Magic Mouseは低消費電力で動作させるためか、微量の電流変化でスイッチのON,OFFを判断しているようです。そのためフラックスが大量に残っていると、スイッチがONになっていると誤って判断してしまうことがあります。そのため、フラックスクリーナーでフラックスを除去します。
フラックを除去して、綺麗な基板になりました。
静音スイッチ、Kailh ミュートスイッチに交換します。
スイッチをはんだ付けします。スイッチのリードが基板から飛び出さないように、リードを最短でカットします。この基板のすぐ下には、アルミ製の底板があり、リードが少しでも長いと底板に接触してしまいます。底板にリードが接触してしまうと、スイッチがONになっていると誤認されてしまいます。
はんだ付けが終わったら、絶縁のためにポリイミドテープを貼ります。
組み立て
分解と逆の手順で戻していきます。スイッチの基板を元の位置に戻して、ねじ止めします。
天板を取り付けます。爪が折れないように気をつけて取り付けます。
動作チェック
Mac Book ProにMagic Mouseを接続して動作を確認します。
クリックやジェスチャーが正常に行われるかチェックします。
静音化改造すると、こんなに静かになります。
改造完了
全て、正常に動作することが確認できました。
箱に戻して作業完了です。
新品の静音化改造されたMagic Mouseはこちら👇👇👇で販売しています。
コメント