ブルブルパンプキンは、ハロウィンイベントに使う、空気で膨らむカボチャのお化けです。
光って震えるパンプキン
ブルブルパンプキンは、ファンで空気を送り込んで膨らみ、高さ180cmもの大きな姿になるだけでなく、体がブルブル震えたり、中にLEDが内蔵されていてパンプキンが光る機能が備わっています。
ですが、電源を入れてちょこっと動いた後、空気で膨らませるためのファンは回らなくなり、LEDも光らなくなり、ブルブルもせずということで、以前EtcherLaserProでハンコを作ってプレゼントしたpignicの方から、修理の相談がありました。
脱線しますが、pignicのマイクロブタカフェのマイクロブタちゃんたちは、それはもう可愛いんです。小さい小さいブタちゃん達が、細い尻尾をフリフリしながら擦り寄って来ます。pignicのblogでも様子が見れるのでぜひ見てみてください。
話は戻して、こっちのブルブルパンプキンちゃんは微動だにしません。膨らまい状態だと、かなり残念な姿をしています。マイクロブタカフェのハロインイベントは既に始まってしまっているので、早急に修理をしないといけません。
壊れている部品たち
LED
本体の中には4つの直列につながったLEDが入っていました。
一番左のLEDの中身が焼け焦げています。LEDが直列につながっているので、1つ切れると全て光らなくなってしまいます。LEDが光らない原因はこれでしょう。
ブロアファン
本体内部に空気を送り込むファンです。電源をつないでも回りません。ただ、手で回転させると回り出します。自分の力では回り始めることができませんが、1回回り出すと回転が継続します。モーターの電磁石の1回路が、焼き切れているのでしょうか?
ブルブル
この白い筐体が大きなバイブレーターになっています。でも全くブルブルしません。中を開けて通電してみましたが、モータが全く励磁されていません。これも電磁石の配線が焼き切れているのでしょうか??
修理開始
電源を疑う
このモデルには、交流12Vが出力される電源が付属しています。多分トランスが入っているだけなんでしょう。交流の16Vが出力されていました。負荷をつないでも16Vあるので、ちょっと電圧が高めですね。15VAということなので、最大電流は1Aちょっとといったところです。ファンやバイブレーターを駆動するにはちょっと弱いかもしれません。
電圧が高いのと、電流が弱そうなので、電源を交換してみましょう。
家にあった電流容量に余裕がある、12V3.5AのACアダプタに交換します。
ACアダプタのプラグが刺さるように、ケーブルにジャックを取り付けました。これで、電源の改造は完了。
LEDの修理
焼き切れたLEDを、家にある白色LEDと交換します。どの程度電流が流れているのかわからないので、5mmの白色LEDを3つ並列にして、切れたLEDと交換してみました。
ACアダプターを接続してみます。LEDが光りました。LEDの修理はこれで完了です。
おや?
これまで回らなかった、空気を送り込むためのブロアファンが、勢いよく回転するようになりました。何回電源をONOFFしても正常に始動します。偶然回り出した感じではありません。
もしかしたら、電源の電流容量が不足しており、始動する際の大きな電流が足りず、回転が始まらなかったのかもしれません。
おや?
しばらくするとブルブルくんも振動を始めました。ブルブルくんも電源の電流容量が不足していて、始動できなかったのかもしれません。
何度か、電源を入り切りしていると、電源が入ってから2分後にブルブルが始まることがわかりました。ある程度人形が膨らんでから、ブルブルが始まるという仕組みになっているようです。
修理完了
LEDが光らなかった原因は、LEDの焼き切れ。ブロアファンとブルブルが動作しなかったのは電源容量の不足でした。
それでは見ていただきましょう。本当のブルブルパンプキンの姿を皆さんに。
直ったブルブルパンプキンを依頼者に返却したいと思います。
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