電球色のLEDは世の中にいっぱいありますが、演色性が悪く肌の色が悪く見えたりします。そこで、演色性の高い、高演色な電球色LEDで間接照明を作ろうと思います。
アルミ基板に実装
以前、高演色白色照明のためのアルミ基板をPCBWayで作ってもらい、1枚余っていたので、これを利用します。LEDは2700Kの高演色LEDを用意しました。
はんだペーストを印刷
アルミ基板の上にステンシルを載せます。
はんだペーストを載せて、スキージではんだペーストを印刷していきいます。はんだペーストには、低温て溶ける低融点鉛フリーはんだペーストを使っています。低融点なので、鉛フリーなのに普通のオーブンで簡単にリフローができます。
はんだペーストが印刷できました。PCBWayで作ってもらった基板は、LEDが4直列8並列なのですが、今回は16直列2並列にするため、パターンカットしてあります。
部品の実装
部品の実装には、ピンセットではなく、電動バキュームピック 吸着ピンセット HAKKO394を使っています。
掃除機のように部品を吸着するので、写真のようにテープから直接部品を吸着できます。テープから直接部品を吸着すると、部品の向きが常に同じ向きに吸着されます。吸着する部品の向きと、基板上の実装する部品の向きを合わせておくと、向きを考える手間がなくなるので、実装がとても捗ります。
ノズルを交換することで、チップ部品も吸着できます。チップ抵抗は、テープの中では常に表面が上を向いて入っているので、テープから吸着すると、常に表面を吸着することができ、裏返った抵抗を表にひっくり返す必要がないので、時間の短縮になります。
チップ抵抗用のノズルはこちらで販売しています。
HAKKO394のおかげで、あっという間に実装が完了しました。
リフロー
熱風で庫内を加熱するコンベクションオーブン テスコム TSF601で、リフローします。
このコンベクションオーブンは、加熱の途中でも温度を変更できます。庫内に熱電対温度計を入れておいて、はんだペーストの温度プロファイルに沿って、庫内の温度を調整します。
リフローが完了しました。
動作テスト
アルミのヒートシンクに貼り付けて、LEDドライバと接続します。
とてもいい色です。高演色なので肌の色がとても綺麗に見えます。
この照明で照らすと、普通の電球色LEDでは感じられない、温かみのある色に見えます。
天井に照らして間接照明にしてみました。15Wなのでちょっと明るくはないですが、部屋が温かみのある色で照らされました。
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