ファンタム電源で動作するコンデンサマイク用のプリアンプ回路を、小型に作ってXLRコネクタ内に収めることができました。
回路図
回路は過去に作ったことがあるファンタム電源用のマイクアンプ回路と、ほぼ同じです。マイクによって同相か逆相があるので、ジャンパーカットで切り替えることができるようにしました。
表面実装部品を多用して、小型の基板に仕上げました。この基板をJLCPCBに注文しました。
基板が届く
約2週間して、発注していた基板がJLCPCBから届きました。
思ったよりもとても小さいです。
組み立て
基板と一緒に注文したステンシルを使って、はんだペーストを印刷しました。そして、部品を実装しオーブンでリフローしました。DIP部品を実装して基板は完成。
この基板をXLRコネクタの内側のピンに直接接続します。
コネクタのケースの中に基板を入れます。
基板がすっぽり入りました。
ケーブル側のカバーを閉めます。
ファンタム電源対応のマイクプリアンプ回路が、XLRコネクタにすっぽりと入ってしまいました。
完成!
マイクには試しに以前使ってみた、超小型のマイクを取り付けてみました。
オーディオインタフェース ZOOM U-44につないで、動作チェックをしてましたが良好です。
左が以前作ったファンタム電源対応のマイクアンプ回路、右が今回の回路です。とてもコンパクトになり、ノイズも低く実用的になりました。
音声の収録に利用していきたいと思います。
コメント
マイクアンプは必要無く
ファンタム電源を受ける形の
ものを今回の様に小さく作りたいのですが、(mic booster社のような)ご協力いただけないでしょうか?
澤田様
ブログを読んで頂きありがとうございます。
ファンタム電源は、コンデンサマイクのバイアス電圧を印加するために用意されました。
このためホットピンとゴールドピンが48V6.8kΩでプルアップされた回路となっています。
電圧は48Vと高いですが、6.8kΩの抵抗が入っているため、ほとんど電流を取り出すことができません。
電源として使うには難しいとのではないかと思います。