太陽光のようなスペクトルの広いフルスペクトラムLEDを購入したので、特性を調べてみました。
5000K
データシートによると、水色が少し落ちますが、青から赤までほぼフラットな分光特性となっています。
真空引きしたパッケージに綺麗に並んでトレイに入って届きました。
蛍光体の中に、LEDのチップが見えます。
5Wということで熱が結構発生するため、アルミの放熱板に貼り付けて点灯させてみます。
結構明るいです。
フルスペクトラム、RA95-98ということだけあって、とてもいい発色です。肌が生き生きと綺麗に見えます。
以前作った、お手製分光器で発光スペクトルを見てみます。
左右に見える虹色の部分がスペクトルです。暗い青から暗い赤まで広くスペクトルが広がっていることがわかります。
ちなみに太陽光の場合のスペクトルがこれです。購入したフルスペクトラムLEDと似て、暗い青から暗い赤まで色がつながっていますね。購入したフルスペクトラムLEDは、本当にフルスペクトラムのようです。
3000k
こちらは3000KのLEDです。
単に白っぽい黄色というわけでなく、赤が強いけれど青や緑も含まれた、広いスペクトルが特徴です。
このLEDもとてもいい色です。肌の色が良く見える電球色です。電球色のLEDって本物の電球と違って、肌の血色が悪く見えるのですが、この電球色は違います。
分光器でスペクトルを見てみましょう。暗い青から暗い赤までスペクトルが広いことがわかります。
こちらは一般的な電球色LEDのスペクトルです。水色と赤が無く、青と緑から黄色しかないことがわります。
同じ電球色でも、スペクトルが全然違うことがわかります。この違いが、物の色の見え方を左右してしまいます。
フルスペクトラムLEDだと、とても自然な色に見えます。
1700K
1700Kという物もあったの買ってみました。
1700Kというとオレンジ色っぽい色ですが、オレンジの波長だけというわけでは無く、オレンジ色を中心にスペクトルが広がっています。
オレンジでななく、まさに夕陽の色でした。
分光器で見てみましょう。オレンジの特定の波長だけでは無く、オレンジを中心にスペクトルが広がっているのがわかります。
この照明で照らすと、何でも夕陽に照らされたようになります。とても素敵な色です。
スペクトルの比較
5000K、3000K、1700Kのスペクトルをまとめてみてみましょう。どれもスペクトルが広いことがわかります。
どうしてスペクトルが広いのか
LEDは特定の波長しか出しません。白色LEDや電球色のLEDは、青い波長を、蛍光体で黄色に変換して、色を再現しています。そのため、青と黄色のスペクトルしかありません。高演色というLEDはさらに赤の蛍光体もプラスして、演色性を高めています。
このLEDもそうなのでしょうか。
LEDを暗く発光させると...
青だけでなく、緑や赤など、他の色のLEDチップが蛍光体の中に入っています。いろいろな波長のLEDを一つにして、スペクトルを広げる工夫をしているようです。
とてもいい色のLEDでした
フルスペクトラムLEDは本当にスペクトルが広く、物の色をとても綺麗に発色させてくれる、とても綺麗な色のLEDでした。
部屋の照明をこのLEDに替えて、高演色照明にしたいと思います。
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追加終わり
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