12V〜24V程度の電源で点灯する、フルスペクトラムLEDの定電流ドライバ基板を設計して発注しました。
フルスペクトラムLEDについての詳細はこちらです。
以前設計した定電流ドライバ回路の詳細はこちらです。
動作テスト
ブレッドボードでは、不規則に点滅するなど安定して動作しなかったので、空中配線でテスト回路を作りました。
電源を入れると...
光りました!! 眩しく輝いています!!
電流も設定通り150mAになっています。
電源電圧12Vの場合で消費電流は550mA。消費電力は6.6W。
電源電圧24Vの場合で270mA。6.4W。
LEDの電圧が38Vなので、LEDの消費電力は38x150mA=5.7W。
効率は
- 12Vの時 5.7W / 6.6W = 86%
- 24Vの時 5.7W / 6.4W = 89%
なかなかいいのではないでしょうか。
電源にはこれを使っています。高い電圧まで出力できて、電流制限もできるのでLEDを試しに点灯させるのに便利ですよ。
KiCadでアートワーク
KiCadで基板を設計します。今回は、LEDの発熱を放熱するためにアルミ基板にします。アルミ基板は片面基板で、表面にしか配線することができないので、設計がちょっと難しいです。
なんとか、片面で配線することができました。
基板の左側に電源とPWMの信号を取り付けます。右側の大きな四角の部分に、フルスペクトルLEDを放熱シリコンで取り付ける予定です。
基板はいつものJLCPCBに注文します。中国の基板屋さんは一般的に10cm x 10cmのサイズまでは安く製造してくれます。
今回設計した基板は、横が90mm、縦が30mm程度だったので、基板3枚を一つの基板にまとめても、10cm x 10cm以内になります。そこで3つ面付けして1つの基板にしました。3つの基板はそれぞれ分離できるように、V-CUTという溝を入れてもらいます。
この基板データをガーバーファイルに出力して、zipで圧縮します。これで発注用のファイルも完成です。
JLCPCBに注文
基板の設定
JLCPCBのページにアクセスして、[Add gerber file]をクリックしてガーバーファイルをアップロードします。
変更箇所は上記の通りです。
- 基板の素材をアルミニウムに変更
- 面付けしているので 縦3つ面付け
- レジストの色を白色に
- 製造番号を印刷しない(これは別に印刷されてもいいですが)
ステンシルの設定
表面実装部品を使う基板なので、はんだペースト用を印刷するためのステンシルも一緒に注文します。
- カスタムサイズをYesにしてステンシルを小さくカットしてもらいます
- 表面のパッドのみのステンシルにしたいのでTopを選択
ステンシルのサイズは、100mm x 100mmにしました。
レビューしてもらう
設定ができたので、[SAVE TO CART]でカートに入れます。
[Secure Checkout]をクリックします。
お好みの発送方法を選択して[Continue]をクリック。
Submit Orderのところで、下のReview Before Paymentを選択します。これにすることで、JLCPCBによって基板データが確認(レビュー)され、製造費用が確定してから支払いをすることができます。レビューによっては製造費用が変更になることもあるので、支払いの前にレビューしてもらう方が安心です。
基板のレビューが始まりました。レビューは1時間から2時間くらいで完了します。完了するとメールが届きます。
支払い
今回は1時間半程度でレビューが完了しました。ステータスが[Approved]に変わっています。右側の[Pay]で支払いに進みます。
クレジットカードの情報を入力して、Payをクリックして支払い完了です。
発注完了
ステータスが「In Production」となり製造が開始されました。
JLCPCBはアルミ基板も、とても安く製造してくれることがわかりました。
届くのが楽しみです。
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追加終わり
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