以前、レーザーカッターでハンコを作ってあげたら、好評でもっと作って欲しいと頼まれたので、追加でハンコを作りました。
エコラバー
エコラバーはレーザーカッター用のゴム素材です。
この素材をレーザーカッターで彫刻することで、ハンコを作ることができます。
データの作成
イラストレータで、掘る部分とカットする部分のデータを作ります。それぞれ違う色にして、SVGファイルとして保存します。
エコラバーの加工
SmartDIYsCreatorでSVGファイルを読み込みます。パラメータは以下のようにしました。
・パワー 100%
・スピード 10000mm/min
カット
・パワー 100%
・スピード 400mm/min
カットのスピードは400mm/minだと完全に切れない部分があったので、300mm/minがいいと思います。
EtcherLaserProは、加工機内のカメラで素材を撮影し、素材のどこを加工するのかを簡単に設定することができます。カット済みの素材でも、空いているスペースを加工できるので、素材の節約にもなりとても便利な機能です。
どんどんエコラバーが彫られていきます。
彫刻の後はカットです。ハンコの周囲をカットしていきます。
約12分で加工が完了しました。
使用済みの歯ブラシを使って、加工時に出たカスを払い落とします。
土台の加工
エコラバーの背面に取り付ける板を切り出します。4mmのMDFに両面テープを貼り、両面テープと一緒にカットしてしまいます。
レーザーカッターは、カットする素材に塩化ビニルが含まれていると、有毒ガスが発生したり、機器を腐食させてしまうので、カットすることができません。
今回使った両面テープの素材は詳しくはわからなかったのですが、どうやらアクリル由来のようでした。アクリルならば普通にカットしているので、大丈夫かなと思ってカットしてみました。
パラメータは以下のようにしました。
・スピード 400mm/min
MDFがスイスイカットされていきます。
両面テープ付きの土台ができました。
持ち手を作る
3Dプリンタで持ち手の部品を作りました。データはBlenderでモデリングしています。
組み立て
両面テープの保護フィルムを剥がします。当然ですが、エコラバーと土台が同じ形をしています。
ずれないように位置合わせをして...
ギュッと押し付けます。
持ち手も両面テープで取り付けます。
ペタっ。
ハンコになりました。
ハンコの完成!!
4種類のハンコができました!
可愛いハンコがたくさんできました。依頼者にプレゼントしたいと思います。
エコラバーとレーザーカッターで、思い思いのハンコが作れて楽しいですね。
コメント