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CM108USBオーディオインタフェースボード用のI2S接続A/D,D/Aボードを作っています

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今回はCM108に接続できる外付けA/D、D/Aボードを作ってJLCPCBへ基板を発注しようと思います。

CM108のUSBオーディオインタフェースボードについてはこちらをご参照ください。

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回路図

マイク入力は、NJM2904のオペアンプを使って2倍か22倍に増幅し、Texas Instrumentsの16bitA/Dコンバータ、PCM1801を使ってI2Sに変換しています。

オーディオ出力は、秋月電子で売っている16bitのD/AコンバータPT8211を使います。このD/AコンバータはI2Sっぽい入力になっていますが、CM108のI2Sとタイミングがちょっと違います。

上の波形がCM108のデータシートのI2Sインタフェースです。LSBのビットの後に1クロックあってからLRCKが変化しています。

下の波形がPT8211のデータシートにある入力波形です。データシートには「LSBJ (Least Significant Bit Justified) format」とありますが、LSBのビットの後すぐにLRCKが変化しています。

CM108にPT8211を接続してしまうと、MSBのビットが捨てられてD/A変換されることになってしまいます。そこで、SDATAを1ビット遅延させる回路をD-FFで構成し、CM108のI2S出力とPT8211の間に入れてみました。

D/Aの出力は、ヘッドホンを想定してNJM2904でアンプしています。

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アートワーク

CM108のボードの上に刺さるように、基板のサイズとピンヘッダの位置を同じにしました。

このボードも、ICや抵抗はチップ部品に、カップリングコンデンサは後から交換できるようにDIP部品としました。

CM108のボード同様、2枚面付けにしました。

メタルマスクと基板の位置決めを画鋲で簡単に行えるように、捨て基板の四隅に穴を開けておきます。この方法について詳しくはこちらをご参照ください。

生成されたガーバーファイルを、zip形式で圧縮します。

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JLCPCBへ発注

基板データの設定

CM108ボードと一緒にJLCPCBに基板を発注します。zipで圧縮したガーバーファイルをアップロードして、以下の項目を変更します。

  • Delivery Format:面付けした基板なので[Panel by Customer]
  • Panel Format:2行1列に面付けしたので Colmun2 Row1
  • PCB Color:基板の色を青くしたいので[Blue]

他はデフォルトのままです。

メタルマスクの設定

メタルマスクも一緒に注文します。Stencilの[Order together with PCB]をONします。

メタルマスクは、デフォルトのままでは380x280mmというとても大きな物が届いてしまうので、小さくカットしてもらいます。

Customized sizeを[Yes]にします。

基板よりも一回り大きく、150mm x 150mmにしました。[confirm]をクリックします。

  • Stencil side:表面のみメタルマスクを作りたいので[Top]
  • Fiducials:基板とメタルマスクとの位置合わせのために四隅に開けた穴を確実に開けてもらうため[Etched Trough]

とします。

以上で設定が完了したので、右側の[SAVE TO CART]をクリックして、カートに入れます。

基板のレビュー

発注の設定が完了しました。発注の手続きを先へ進めます。[Secure Checkout]をクリックします。

発送先を設定して[Continue]をクリック。

発送方法を設定します。[Continue]をクリック。

Submit Orderのところで、2つ目の[Review Before Payment]を選択します。推奨されている[Pay Directory]でもいいのですが、この後のJLCPCBによるデータのチェックによって、料金が変更になる場合があります。

[Pay Directory]の場合、今の料金で一度支払いをし、データのチェックによって料金が上がった場合に、再度支払いをする必要があります。

[Review Before Payment]の場合、先にデータのチェックを行ってもらい、料金が確定してから支払いを行います。このため、もしデータの設計ミスや注文時の設定ミスによって、意図しない料金変更があった場合に、データの変更や設定を変更することができます。このため、私は[Review Before Payment]をお勧めします。

データのチェック(レビュー)が開始されます。早いと10分くらい遅いと数時間くらいかかります。

支払い

JLCPCBによるデータのチェックでパスするとメールが届きます。

全てのデータが[Approved]になったので、右側の[Pay]をクリックして支払いへ進みます。

クレジットカードかPayPalを利用して支払いを行います。

支払いが完了すると、製造が開始されます。

あとはJLCPCBから基板が届くのを待つだけです。

つづきはこちらです。

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