久しぶりに行ったハードオフに、Panasonic製のタイムベースコレクタAV-6370が110円で売っていたので購入しました。
横のラベルには330円、本体に110円のシールがあり、330円のシールはほぼ取れかけています。
330円のシールを置いていって本体だけレジに持っていくと110円で買えました。ラッキーです。
他の商品もラベルに上から110円のシールが次々貼られています。
本体
大きくてかなりの重さがあります。周りは金属製で出来ていてかなり丈夫な作りのようです。
前には型番が入ったカバーがついています。これが110円とは思えません。
側面にシールがあり、型番と製造番号、製造年月が書いてあります。1992年7月製のようです。
前のパネルにはPanasonic、シールには松下電器産業と書いてあります。
カバーを外してみます。左右にバネのような金属がついていて引っ張ると外れます。
前
左に電源スイッチがあり、右側には画質の調整などのボリュームやスイッチ、DIPスイッチがあります。
電源スイッチの隣には各種電源のステータス表示用のLEDがあります。+15V、-15V、+5Vの電源が搭載されているようです。
調整部分です。VIDEO GAIN、SET UP、CHROMA GAIN、HUE(VBS・Y/C)、VIDEO PHASE、R-Y GAINのボリュームがあります。
各ボリュームの隣にはスイッチがあり、リファレンス映像入力から自動で調整するか、手動で調整するか選べます。
その他 同期などのタイミングの調整、右下には画面のフリーズ機能(フレーム単位、フィールド単位切り替え可能)のボタンがあります。
後ろ
かなりの数の映像端子と、リモートコントロール用のコネクタ、AC入力があります。
右に映像入力端子があります。コネクタはほとんどBNCコネクタです。
コンポジット映像入力(Y/VBS)とS端子入力(Y/Cか、Y/VBSとC)、コンポーネント映像入力(Y,R-Y,B-Y)があります。
出力にはさまざまな種類の映像出力があります。
コンポジット映像出力(VBS1,2,3)とS端子出力(Y/Cか、YとC)、コンポーネント映像出力(Y,R-Y,B-Y)、よくわからないADV SYです。
左に映像リファレンス信号入力があります。(おそらくパススルー用に2コネクタあります)
一番左にはリモートコントロール用のパラレルポートのようなコネクタがあります。
分解
そのままコンセントを挿して燃えたり爆発したりしたら困るので、とりあえず分解してみます。
ネジを外すだけで簡単に開きました。
左に3個の電源、右にはメイン基板(二段になっていて2基板あります)、上にはコネクタ、電源供給などがありメイン基盤とコネクターでつながっています。
コネクターはかなり硬く、外して壊れると嫌なので外しませんでした。
中はかなり綺麗で、右にある排気口近くに少し埃がある程度でとりあえず掃除機で吸いました。
画像に高画質の写真へのリンクを貼っておきました。
蓋を閉じて電源を入れてみます。
動いた
コンセントを挿して電源スイッチを入れると3個のLEDが光り、ファンが回り始め普通に動いている様子です。
適当なコンポジット映像信号を入力するとS端子から映像が出てきました。
試しにAV改造済みのファミコンを繋いでみました。
S端子出力だと解像度が悪いのでコンポーネント映像出力からGBS8200アップスキャンコンバーターに繋いでVGA2HDMIでHDMIに変換し、HDMIキャプチャーに繋いで映像が出ることを確認しました。
動画を撮りましたのでご覧ください。左上にキャプチャーした映像を表示しています。
映像の右側の方が緑っぽくなるのでコンデンサの容量が抜けているのでしょう。交換すれば直ると思います。
明るさの調整ミスか、上のステータス部分が潰れています。
ですが、かなり優秀なY/C分離なのではないでしょうか。
縦方向で急激に色が変わる部分に縞が出ているので、おそらくコムフィルターを使ったY/C分離でしょう。
右側の色の変化さえ直せばかなり優秀なY/C分離、コンポーネント出力コンバーターとして使えそうです。
追記: 修理しました!
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