紫外線ライトと光触媒を使って部屋の空気の清浄ができないかと思い、UV蛍光灯を買ってみたらちょっと特殊な蛍光灯でした。
UV蛍光灯
購入したのはこちら。
殺菌に使われる245nmのUV-Cという紫外線が発生する蛍光灯です。この蛍光灯は不思議なことに、端子が2つしかありません。蛍光灯には端子が4つあるのが普通です。
以前、紫外線の殺菌電球の実験をしたことがあります。
この殺菌電球は2つの電極に一定電流を流すことで、安定して紫外線を発生させることができました。
この時と同じように、この蛍光管を定電流で駆動すれば、7WのUVC紫外線ライトになるのでしょうか。
ちなみにUVCという紫外線は殺菌に使われるくらい、細胞を破壊する能力のある強力なエネルギーを持った光です。皮膚に光を浴びたり、目に当たるととても危険です。UVカットガラスやアクリルなどを通して、UVCをカットした光を見るようにしてくださいね。
商品が届く
試しに7W型を2つ買ってみました。何の緩衝材もなく箱に入っただけの状態ですが、割れることなく届きました。
確かに2つしか端子がありません。
サイズ的にはこんな感じです。透明で綺麗な蛍光灯ですね。
この蛍光灯のG23というソケットも一緒に購入しました。
このソケットは単線を突き刺すことで、配線を接続するタイプでした。
このようにソケットに殺菌蛍光灯が刺さります。
点灯実験
普通、蛍光灯はフィラメントの加熱やその後の放電を安定して持続させるために、安定器やグローランプと一緒に使います。この蛍光灯は仕組みがよくわからないため、まずは、ニキシー管用の非力な高電圧発生源を使って、点灯実験をしてみます。

140Vをかけてみたのが上の動画です。コチコチコチと音がしています。蛍光灯が光る瞬間のような音が連続しています。
もう少し電圧を上げてみます。コチコチ音の周期が速くまりました。フィラメントが加熱されほんのり赤く光っています。ちょっと青白い光も見えます。
分解
いまいちよくわからないため、分解してみることにしました。
分解してみると、蛍光灯のプラスチックの突起の中には、部品が入っていました。
片面がグローランプ。
もう片面はフィルムコンデンサです。
2端子しか無いと思っていたら実は4端子で、見えない2端子にグローランプがつながっていました。
ニキシー管用の電源で140Vを加えたときに、チコチコ鳴っていたのは、グローランプのバイメタルが動作する音だったようです。
フィラメントに電流を流してみる
グローランプとコンデンサを取り外しました。
蛍光灯の両端にニキシー管用の高電圧源をつないで、光るか試してみます。するとGND側のフィラメントが青白く光ります。
なぜかフィラメント全体ではなく、フィラメントの端が青白く発光します。
蛍光管が黒くなってしまいました。電池で光る小さい蛍光灯の片方が、すぐに黒くなってしまう現象に似ています。
以前の殺菌用電球のように、定電流で簡単に光らせられると思ったら、そう簡単ではなさそうです。この2端子の蛍光灯専用の安定器が必要なのでしょう。今時蛍光灯の安定器なんて売っているのでしょうか...
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