PR 記事には広告が含まれています
スポンサーリンク
Translate

CO2レーザーカッターでステンレスに加工ができるのかやってみた

スポンサーリンク

赤外線は、アルミニウムよりもステンレスの方が吸収しやすいという吸収特性のグラフを見かけました。そこで、レーザーカッターEtcherLaserProで、ステンレスの加工ができるのか試してみました。

スポンサーリンク

ステンレス

こちらが、今回実験台となるステンレスの板です。いつも基板のハンダペーストを印刷するときに使っているメタルマスクで、ステンレスでできています。

メタルマスクなので厚みは薄く、0.12mmです。

スポンサーリンク

パワー100% 速度可変

まずはパワー100%とし、移動速度を

  • 2000 mm/min
  • 1000 mm/min
  • 500 mm/min
  • 200 mm/min
  • 100 mm/min
  • 50 mm/min

で加工してみようと思います。

EtcherLaserProの中にステンレスのメタルマスクを入れます。

2000mm/min、1000mm/min、500mm/minと加工しあと、200mm/minで加工中に発光し始めました。ちょっと怖くなったので、途中で停止しました。

速度が遅いほど焦げて茶色くなっています。200mm/minは焦げるというより焼けているといった感じです。

裏を見ると、どれも熱が裏まで伝わっていることがわかります。特に500mm/minより遅いと板が熱で歪んでしまっています。

2000mm/minよりも1000mm/minの方がしっかり焦げています。

500mm/minは焦げすぎで、200mm/minは焼けています。

スポンサーリンク

1000mm/min パワー可変

速度は1000mm/minがちょうど良さそうだったので、パワーを100%から20%まで変えて加工してみます。

うっすらと焦げています。

どれも安定した焦げにならない感じです。100%よりも80%の方が板の変形が小さいくらいでしょうか。40%だとうっすらと加工跡が残っています。

エタノールで拭き取っても、この焦げは取れません。

スポンサーリンク

マスキングしてみる

マスキングテープ

モノタロウのマスキングテープをして、焦げずに跡が付けられないか試してみます。

加工パラメータは速度1000mm/minで、パワーを100%から20%まで変化させてみます。

あっという間に加工されます。

レーザーが通った部分付近のマスキングテープは、熱でなくなってしまっています。相当熱いのでしょう。

丸の中にテープが残ってしまいます。

エタノールでのりを溶かして、テープを取り除きます。

マスキングをしたからと言って、焦げずに加工できる訳ではなさそうです。

パワー80%でこんな感じです。

付箋テープを使ってみる

マスキングテープよりも厚みがある付箋テープを貼って加工してみます。

厚みがあるので速度を500mm/minに下げて、パワーを100%から40%へと変化させてみます。

500mm/minではなく1000mm/minでやればよかったかな...

レーザーが通った周辺の付箋テープが、完全に溶けて蒸発してしまっています。

剥がしてみます。

エタノールで残った付箋テープを剥がします。

とても汚くなってしまいました。上段がマスキングテープ、下段が付箋テープです。テープ類を貼ると、加工跡が汚くなってしまうことがわかりました。

スポンサーリンク

ステンレスは加工できました

ステンレスはレーザーカッターで加工できることはわかりました。

しかし、綺麗に加工するのは難しそうです。

マスキングテープなどを貼ると、余計に汚くなってしまうこともわかりました。