Aliexpressで$15のノイズキャンセルングイヤホンが売っていたので、試しに買ってみました。
TWS-L53 ANC
買ったのがこちらです。L53というBluetooth ワイヤレスイヤホンです。
アクティブノイズリダクションで42dBのノイズを軽減してくれます。
混雑してうるさい地下鉄では、低音を効果的に軽減し静かに音楽を楽しめます。
省電力で、安定した通信により遅延がありません。低音が打ち寄せ、中音は満ち足りて、高音は晴れやかなサウンドです。
もうこれは買うしかありません。
届いた
Aliexpressで注文して9日で届きました。とても早くて驚きました。
ノイズ軽減は±33dB。プラスマイナスってどういう意味でしょう。ノイズが減ったり増えたりするのかな。
再生時間は4時間とあります。
きれいに収納されています。
イヤホンとケースとUSBケーブル、説明書が入っています。
イヤホンの大きさは、iPhoneに付属のイヤホンよりちょっと太い感じです。
よくある感じにケースにイヤホンが収納されます。
充電はUSB Cコネクタでした。
うどんの部分をタッチすると、再生や停止、早送りなどができます。1.5秒タッチすると、ノイズキャンセリングのON,OFFと外部の音を取り込むモードが切り替えられます。
使ってみると、タッチというよりうどんの部分をつまむことで、操作できました。
スマホに接続してみる
Iphoneに接続
iPhoneのBluetoothの一覧の中にL53というデバイス名で追加されます。名前はiの部分をタップすると変更できました。
Androidに接続
Androidの開発者向けオプションで、デバイスのパラメータを調べて見ます。
- オーディオコーデック:SBC,AAC
- サンプリングレート:44.1kHz固定
- ビット幅:16bit固定
ということがわかりました。AACコーデックが対応しているので、SBCよりもいい音で聴くことができます。
音を聴いてみる
さて、iPhoneに接続して音楽を聴いて見ます。
うーん。
うーん。
なんでしょう。低音と中音はしっかりありますが、高音が弱いです。FMラジオよりも帯域が狭く、昔のAMラジオっぽい感じです。
あと、ボリューム最小でちょうどいい音量です。これ以上下げられないので、夜に聴いていると音量が大きくてうるさいです。
ノイズキャンセリングの威力は?
中華料理屋さんで
それでは、ノイズキャンセリングの威力を試して見ましょう。まずは中華料理屋さんです。比較用にBOSE QuietComfort 45も持ってきました。
中華料理屋さんでは、空調と換気扇のゴーっという音と、人の話し声、料理中の中華鍋とお玉が当たるカチャンカチャンという音がしています。
まずは、BOSE QuietComfort 45。
スイッチを入れると、全ての音がスーッと消えて、あたかもここだけ無音の別世界のようです。遠くで中華鍋とお玉が当たるカチャンカチャンという音がしているくらいです。
続いて L53。
スイッチを入れます。
うーん。
うーん。
何も変わりません。アクティブノイズキャンセルをONしてもOFFしても、環境ノイズの違いは感じられませんでした。
幹線道路で
車やトラックがひっきりなしに走っている、国道16号線で聞き比べして見ます。
まずは、BOSE QuietComfort 45。
スイッチを入れると、車の騒音が消えて静かな別世界に入ります。サーとかシューいう車のロードノイズが少しする程度です。
続いて L53。
スイッチを入れます。
うーん。
うーん。
何も変わりません。目を閉じて、アクティブノイズキャンセリングをON,OFFすると、少しだけ車の騒音が小さくなるかなぁって程度です。
ANC効果を測定
耳で聴いた感じでは、ほとんどノイズキャンセリングの効果を実感できなかったので、どれだけ音を軽減しているのか実験してます。
スピーカーで20Hzから15kHzまでのチャープ波形を再生し、イヤホンにマイクを取り付けて、どれだけ音が軽減するか確かめます。
BOSE QuietComfort 45
まずは、BOSE QuietComfort 45です。
アクティブノイズキャンセルをONすると、低音から1kHzくらいまで20dB程度軽減しています。
L53
続いてL53
100Hzから2kHzくらいで、3dB程度しか軽減していません。
ちなみに、イヤホンなしで、スピーカーとマイクだけの場合とも比較してみます。赤がイヤホン無しのスピーカーとマイクだけの場合、紫がANCをOFFしたイヤホンの音です。イヤホンをすることで、イヤホンで遮音されて3kHz以上の音は20dB程度小さくなることがわかります。特に5kHzは30dB程度低下しています。
お!?
箱には33dBノイズ低減とあります。アクティブノイズキャンセルは3dB程度ですが、イヤホンによるパッシブノイズキャンセルは5kHzで30dB程度となるので、嘘ではないということなのでしょうか。
音の再生能力の測定
ついでに、ホワイトノイズを再生してみて音の再生能力を調べてみます。
BOSE QuietComfort 45
ヘッドホンの中にマイクを入れて、ホワイトノイズを再生します。
低音から高音まで、ほぼフラットな特性です。さすがBOSEですね。
L53
続いてL53でホワイトノイズを再生してみます。
低音と中音がしっかりあって、高音が弱いと思っていたら、そうではなく、2kHz、5kHzの音がよく出て他がとても弱いという特性でした。
EarPods
iPhoneに付属してくるEarPodsでも同様な測定をしてみました。
100Hzと2kHzに山があり、5kHzから緩やかに減衰しています。
EarPodsとL53を比較してみます。EarPodsに比べて、低音と高音が弱いということがわかります。
結果
アクティブノイズキャンセリングイヤホンのTWS-L53は、ほとんどノイズキャンセリングの効果がありませんでした。
低音中音はあるのでシャカシャカした音が苦手な人にはいいのかもしれません。
ちなみに付属してくるイヤーチップはやや硬く、耳の中にイマイチフィットしません。昔使っていたカナル型イヤホンのチップに交換すると、フィット感が良くなりました。100円ショップでもイヤーチップが売っているので、交換するといいかもしれません。
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