とっても安いワイヤレスイヤホンをAliexpress買って、音を聴き比べてみました。
AliexpressにはProシリーズのワイヤレスイヤホンがたくさん売られています。その中でもPro4は、かなり古い部類のワイヤレスイヤホンです。
開封
注文して17日で届きました。
説明書と本体、充電ケーブルです。
ケースを開けるとイヤホンが入っています。
何かによく似たイヤホンですね。
充電はなぜかライトニングケーブルです。
接続
デバイスの名前は「TWS」でした。
設定画面では、ノイズキャンセリング機能やイヤーチップ装着テストなど、何かと同じな機能が表示されますが、当然そのような機能はなく動作しません。
仕様
Androidで仕様を調べてみると、
- オーディオコーデック:SBC,AAC
- サンプリング周波数:44.1kHz
- ビット幅:16bit
でした。AACに対応しているのはいいですね。
音楽を聴いてみる
それでは音楽を聴いてみましょう。
うーん。
低音がありません。ヴォーカルの声が甲高く聞こえます。
しかも、サラウンドのように音像が頭の中で、右へ行ったり左に行ったりします。ヴォーカルの声も頭の中をぐるぐる回っています。聴いていてとても疲れます。これはおかしい。
位相調査
これは、おそらく左右で位相が反転していると思われます。そこで、マイクを使って左右の音の位相を調べてみます。
コンデンサマイクはマイクの中に反転アンプが入っているので、オシロスコープの機能で波形を反転して表示してあります。
パソコンからノコギリ波を再生します。黄色の波形が左ch、水色の波形が右chです。左のチャンネルの位相が反転していることがわかります。
改善
カッターの刃を隙間に差し込んで、カバーを外します。スピーカーにつながっている線の色が、2本とも同じです。ということは組み立て時に極性は考慮されていないということでしょう。
スピーカーのサイズは直径10mmでした。
スピーカーを外しました。カバーには耳の中に向けた穴と、ベント用の穴がありますが、どちらもスピーカー正面の音が出るようになっています。なんでだろうか??
極性を元とは逆にはんだ付けします。
カバーをして改善完了です。
音楽を聴いてみます。
大丈夫です。ヴォーカルがセンターで歌っているように聞こえます。
再生能力のテスト
周波数特性
イヤホンからホワイトノイズを再生し、周波数特性をみてみます。
2kHzから10kHzが強い感じですね。環境ノイズが大きいので、低域は正しくないかもしれません。
歪み率
歪み率を求めてみます。
1kHzで音量100%の場合2%程度、音量50%で0.2%、音量25%で0.18%でした。100Hzと10kHzでも測定してみました。
-
- 100Hz
- 100%:2.73%
- 50%:1.3%
- 25%:測定不能
- 1kHz
- 100%:2%
- 50%:0.2%
- 25%:0.18%
- 10kHz
- 100%:0.3%
- 50%:0.1%
- 25%:0.18%
- 100Hz
音量を25%程度までであれば、0.2%程度の歪み率で聞くことができます。
結果
高音は伸びていますが、低音が無くあまり音が良くありませんでした。
ちなみに、再生時間は満充電で2時間20分でした。結構聞けますね。
Pro 4 TWS Wireless Earphones Rename Bluetooth 5.0 Mini Earbuds with Charging Case Sports Handsfree Headset for Smart Phones
![](https://kohacraft.com/wp/wp-content/uploads/28552D05-23FD-47C5-873C-CCD036BA5310-320x320.jpeg)
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