もう10年近く使っているテスターのプローブが断線したので修理しようとしたのですが...
デジタルマルチテスターMAS830L
このテスターはこれまでかなり雑に扱ってきましたが、壊れず今でも使っています。購入が2013年なので9年使っていますね。
このテスターついに断線しました。導通チェックモードで調べても、導通していないと判断されます。
テスタープローブを購入すれば良いのですが、交換用のテストプローブが届くまでの間は使えるように、ケーブルを修理することにしました。
断線したところはどこかな?
プローブのどこで断線しているかは、確認する方法がありません。
ヘアアイロンを修理した時もそうですが、上の写真のように硬いところから柔らかいところへ変わった所が断線しやすいです。
とりあえず、ここで切ってみます。
切って初めて分かったのですが、このケーブルはシース(被覆)は太いですが、銅線がかなり細いです。
海老が細くて衣が太い、見た目だけの海老天のようです。
シースをむいて導線の太さを比較してみます。上がテスターのプローブ、下がAWG24のワイヤーです。WAG24程度の太さです。
住友電工のケーブルの資料より許容電流のグラフをみると、AWG24では約5A程度なんですね。このテスターは10Aまで測れるのですが、この細さでいいのでしょうか。
とりあえず修理するのが優先なので、先へ進みます。どこが断線しているのかわからないので、テスタープローブ側を切ってみましたが、残念ながらこちらは断線していませんでした。
断線していたのは、テスター側のコネクタのどこかです。
少しずつ切りながら導通するところを探します。すると、かかなり根本のところで断線していたことがわかりました。
修理
コネクタの根本にはんだをつけてケーブルをはんだ付けします。
ホットグルーでケーブルが取れないように固定します。
間違えて切ってしまったプローブの先端側のケーブルも、はんだ付けして収縮チューブをかぶせます。
とりあえず、元の姿に戻りました。
チェック
導通チェックでは、正常に導通と判断されました。とりあえず、修理完了です。
プローブを購入
海老が細い海老天のケーブルではなく、まともなケーブルのプローブが欲しいので、測定機器メーカーSANWAのテストプローブTL-21aを購入しました。
テスターMAS830Lにコネクタが刺さるでしょうか。
お! 刺さるし、使えますね。
比較
左が付属のテスタープローブ、右がSANWA製です。金メッキで接触不良も軽減するでしょう。
修理完了
中華製のテスターですが、SANWA製のプローブが使えました。このテスターは雑に使っても壊れないので、まだしばらく使えそうです。
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