以前ステンレスの板を加工してみましたが、うまくいきませんでした。今回は塗装したステンレスをレーザーカッターで刻印したらどうなるのか試してみました。
メタルマスクを塗装する
はんだペーストの印刷に使っている0.02mm厚のステンレスの板を、スプレー塗料を使って塗装します。
塗料には、ホームセンターで売っていた艶消しブラックと、タミヤカラーの黒い透明(スモーク)の2種類を試してみます。
こちらが、乾燥後の艶消しブラックです。
裏面にはスモークを塗りました。
加工データを作る
イラストレータで文字高2mmのデータを作ります。
艶消しブラック
最初は艶消しブラックを加工してみます。
SmartDIYsCreatorに読み込んで、
・スピード:10000mm/min
・パワー:5〜25%まで5%刻み
・ハッチング:0.05mm
・パワー:5〜25%まで5%刻み
・ハッチング:0.05mm
の設定で、試しに加工してみます。
Etcher Laser Proで加工します。どうなるでしょうか...
移動速度は速すぎるようで、横幅の細い線が描けません。
設定を変更します。
・速度:8000mm/min
・パワー:50〜85%まで5%刻み
・ハッチング:0.05mm
・パワー:50〜85%まで5%刻み
・ハッチング:0.05mm
速度を8000mm/minに下げて、パワーを上げて加工してみます。
なかなか綺麗に加工できました。パワーを上げると線が太くなる傾向にあります。
パワー60か65が、線がかすれず、また太くなりすぎず良さそうです。
文字高を1.5mm、1.2mmとさらに小さくして加工してみます。
・速度:8000mm/min
・パワー:60%
・ハッチング:0.05mm
・パワー:60%
・ハッチング:0.05mm
の設定が良い感じです。
黒の透明(スモーク)
続いてタミヤスプレーの黒の透明(スモーク)で塗装した、ステンレス板を加工をしてみます。文字高は2mmです。
こちらの色もパワー60くらいが良さそうです。
続いて文字高1.5mmと1.2mmです。パワー65%だと少し文字が潰れてしまいますね。黒の透明(スモーク)も艶消し黒と同じ設定で良さそうです。
塗装した金属は加工できました
・速度:8000mm/min
・パワー:60%
・ハッチング:0.05mm
・パワー:60%
・ハッチング:0.05mm
の設定で、Etcher Laser Proを使って、塗装した金属を綺麗に刻印できることがわかりました。結構小さな文字まで刻印でき、レーザーカッターの応用範囲が広がりました。
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