JLCPCBに注文していた基板が届いたので早速組み立てみます。
CM108B USBオーデイオインタフェースIC
外付け部品がほとんど不要で、USBオーディオインタフェースが実現できてしまうとっても便利なICです。
CM108とCM108Bとがありますが、仕様が全然違い、外部クロックも不要なCM108Bの方がおすすめです。今回はCM108Bを使いました。
回路図やJLCPCBへの基板の発注方法など詳しくはこちらをご覧ください。
JLCPCBから基板が届く
基板を注文していたJLCPCBから、基板とメタルマスクが届きました。中国のお正月が差し迫っていたのですが、ギリギリお正月休みに入る前に製造を終えて発送してくれたおかげで、短時間に受け取りまでできました。
とっても綺麗に製造された基板です。
今回は、とりあえず1つだけメタルマスクは使わず、手実装で組み立ます。
組み立て
いやー、完成まかなり時間がかかってしまいましたが、なんとか組み立て終わりました。というのも間違えが2つあったのです。
間違え1
ICの向きを間違えて、付け直したのでとても時間がかかってしまいまいた。CM108Bの1番ピンは、ICをマーキングの文字の読める向きに置いた時に左下になります。てっきり左上にあると勘違いしてしまいました。とり外し、付け直しに苦労しました。
間違え2
やってしまいまいた。USBコネクタとICのデータ線の+と-を逆に接続していました。
USBコネクタにアサインされている順番が上からー+となっていました。ICのアサインは上から+-となっていて、深く考えずに、上から順番に結線してしまいました。
基板上でなんとか+の配線とーの配線を入れ替える改造を行いまいした。
いろいろあったけど完成
いろいろ間違えてしまいましたが、完成しました。
それではパソコンに接続してみます。
USBのデバイス情報を見てみます。「USB Audio Device」として認識されました!!
聞いてみよう
オーディオ出力
どんな音がするか聞いてみましょう。
CM108Bはヘッドホンアンプが内蔵されていますが、スピーカーを鳴らすだけのパワーはないので、以前作ったパワーアンプと秋月電子のフルレンジスピーカーを、出力につないで聞いてみます。
48kHz 16bitサンプリングで出力できます。
いくつかの音源を聞いてみましたが、低音から高音までしっかり聞こえて、クセのないフラットな周波数特性の音でした。とても聞きやすいです。
振幅が大きいというのか音量がかなり大きいです。2Vppくらいあるのではないでしょうか。結構音量を下げて使う感じになります。
ただ、ホワイトノイズが気になります。このホワイトノイズ、パソコンで音量を上げると、ノイズも一緒に大きくなってしまいます。
CM108Bに内蔵された、デジタルボリウム内蔵のアンプ(?)のノイズ特性が悪いのかもしれません。
ホワイトノイズが大きいので、オーディオ出力はちょっと使えないかなと思います。外付けDAの基板も注文してあるので、それに期待です。
オーデイオ入力
CM108Bはマイク入力が付いています。マイクを接続してみます。
マイク入力の方は、ホワイトノイズはかなり低く、-100dB程度です。ノイズが低く結構いいのではないでしょうか。
マイク入力なので入力は1chです。
「あ」の波形です。低域から高域まで取得できていそうです。結構クリアな音に聞こえました。
CM108B USBオーディオインタフェースができました
設計ミスと実装ミスがありましたが、完成して音を聞くことができました。
オーディオ出力はホワイトノイズが気になるので、ちょっと使わないかな。
マイク入力は使えそうです。
次回は、この基板に接続できる、外部DAと外部ADを使って、性能が上げられるかどうか、実験してみます。
つづきはこちらです。
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