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レーザーカッターでアクリルミラーを加工して鏡を作ってみました

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どうもkohaniiです。

以前購入したレーザーカッターで色々なアクリルを切ってきました。

透明のアクリルを切った時の記事はこちらです。

乳白色のアクリルを切って使った記事はこちらです。

ただ、今までやってこなかったアクリル素材があって、それがアクリルミラーです。
今までの素材は透明、乳白色、不透明の素材でしたが、鏡面仕上げなミラーはやってこなかったんです。

なので、アクリルミラー板を買いました。

届いたままのアクリルミラー板を撮ったろころ

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アクリルミラー

Amazonで探して良さそうなものがあったので買いました。

大きさは180mm × 320mmで、厚みが2mmのアクリル板です。
今まで使ってきたアクリル板も同じ2mm厚でした。

アクリル板に入っている仕様が書いてある紙 スミホリデー アクリル板 品番 AMOO-2SS サイズ 180mm x 320mm カラー ミラー 厚み 2mm

裏はこんな感じです。

届いたままのアクリルミラー板の裏面を撮ったろころ

なぜか袋の内部に点々と破片が入っています。

袋の内部側の所々に小さいカスのようなものが入っている

とりあえず端からカッターで袋を開けます。

袋の端側からカッターで慎重に切る

袋を外しました。
表面には保護用の半透明の青いフィルムが貼ってあります。
左上部分は確認用として元からフィルムが剥がされています。

開封したアクリルミラー板を手で持った様子

裏面です。
灰色でマットな艶消しの感じになっています。

開封したアクリルミラー板の裏面 暗めの灰色でマット仕上げで光沢がない

裏面には数点アクリルミラーの切断時の小さい破片のようなものが埋め込まれていました。

裏面の暗い灰色の中に輝くような小さいカスが埋め込まれている写真 小さいため右にズームした例もある

おもて面の確認用の左上部分を覗くとしっかり鏡になっていることがわかります。
写真は斜めから撮った影響か横にブレた感じになっていますが、正面から見ると問題なく鏡になっています。

アクリルミラーの元から保護フィルムが剥がされている部分から横にあるオシロスコープを反射越しに撮影した写真 なぜか横ブレしたように見える

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レーザーカッターで切ってみる

いつものようにレーザーカッターの内部に置きます。
専用加工ソフトの仕様で見切れる左上部分を有効に使うために、近くにあった切れ端のMDFで少し右下方向にずらしてあります。

レーザーカッター内に左と上にMDFの切れ端で少しスペースを作り、アクリルミラーを置いた様子

レーザーカッターの専用加工ソフトSmartDIYsCreatorの画面はこんな感じです。

レーザーカッター専用ソフトでレーザーカッター内部の様子をキャプチャーしているスクリーンショット

アクリル板の厚みは2mmなのでしっかり設定します。

レーザーカッター用ソフトで高さ設定ウィンドウで2mmを指定した画面

加工の前にはレーザーの焦点の高さを合わせておきます。
ねじを緩めて高さを合わせた後はしっかり絞めましょう。(私は絞め忘れました)

レーザーカッターのレーザー出力部分のピント固定ボルトを緩め高さを合わせている様子

このような薄いアクリル板にはつきものなのですが、完全に平面ではなく少し反っていました。
レーザーカッターに置いたときに左上部分が少し浮いていて、指で押すと下がるのがわかります。
(注意: 下の動画は音が出ます)

 

加工する設計データを作る

ミラーを切るのに単純な図形では面白くないので、Illustratorで「鏡」の文字を作りました。
私はこんな綺麗な鏡を書けないので、源ノ角ゴシックフォントで書いてアウトライン化しました。

Adobe Illustratorで設計した「鏡」の文字を表示した様子

形は全て繋がっていないとバラバラになってしまうので、全て繋がるように調整してあります。

大きさは横30mmで、ほぼ正方形です。
ただ、加工時に少し大きすぎると思って半分の15mm幅に縮小しました。

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パラメーター

設計データをSVGで書き出して、SmartDIYsCreatorに読み込みます。

レーザーカッター用のソフトで左上に鏡のデータを配置した様子

左上の保護フィルムが無い部分に配置しました。

これからが重要です。このアクリル板がしっかり貫通するレーザーの強さ、速度を設定します。

透明アクリル板の2mmのパラメーター

まずは今まで使ってきた透明なアクリル板の同じ2mmのパラメーターで切ってみます。
透明なアクリル板ならこれで一発で切れます。

パラメーター設定のユーザー辞書から「アクリル透明2mmカット」を選んだ様子

使うパラメーターは次の通りです。

スピード: 1000 mm/min
パワー: 100 %
回数: 1 回

このパラメーターで加工中の様子です。

レーザーカッターでアクリルミラーの加工している様子

切れず

切れませんでした。

加工が終わったアクリル板 どうみても貫通していない

レーザーカッターから取り外して確認してみると、切った部分の周りが白く曇っていました。

切れていないアクリルレーザーを少し斜めから見た写真 切った部分に近いところが白く濁っている

別の角度で撮った写真です。
こちらの方が曇っているのがわかりやすいです。

切れていないアクリルレーザーを少し斜めから見た写真の別ショット 切った部分に近いところが白く濁っている

切った部分の裏面です。
右上(表面では左上)には、ほぼ貫通せずに一部の線だけ細く残っています。

アクリルミラーの裏にはほとんど貫通していない

透明アクリル板の3mmのパラメーター

2mmのパラメーターでは切れないことがわかったので、もう少し強いパラメーターで試してみます。

今度は透明アクリル板の3mm用のパラメーターです。

パラメーター設定のユーザー辞書から「アクリル透明3mmカット」を選んだ様子

3mm用のパラメーターは次の通りです。

スピード: 600 mm/min
パワー: 100 %
回数: 1 回

先ほど切った場所と重ならないように、少し右にずらしてカットしてみます。

レーザーカッター用のソフトで左上と少し右に鏡のデータを配置した様子

このパラメーターでカット中の様子です。
レーザーが当たっている部分に、今までのアクリル板には無かった明るいオレンジ色の光が出ています。

レーザーカッターでアクリル板を加工中の様子 レーザーが当たった場所からオレンジ色の光を発している

切断が終わりました。どんな感じでしょうか。

加工が終わったアクリルミラー 先ほどよりは上手く切れていそう

切れた

レーザーカッターから取り出して確認してみると、しっかり奥まで切れているようですが、自然には外れずに角部分で保持されているようです。

3mmパラメーターで切ったアクリル板はカットした部分にかなり奥行きがある

カットした部分の裏面はこんな感じです。
しっかり貫通しています。

3mmパラメーらーで切った場合の裏面 完全に貫通して形状がわかる

ドライバーの先で突いて押し出したらすぐ外れました。

鏡を全体の板から取り出した

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完成

保護用のフィルム外して挟まった不要な部分を外しました。
さすがミラーなだけあって、かなり綺麗ですね。

テーブルとコルクボードに倒した煌めく鏡

単体では自立できなかったので、そのへんにあった丸いベニア板を使って簡易的なスタンドを作ります。
ベニア板に両面テープを貼ってその上に鏡をくっつければ完成です。

両面テープとテープを使ってまるいベニア版に固定する様子

スタンドに固定して撮影するとこんな感じです。

ベニア版に固定された鏡を正面から

後ろに切った後のアクリルミラー板を置いて撮ってみました。
背景に何か色の違うものがあった方が綺麗に見えますね。

ベニア版に固定された鏡と後ろに切られる前のアクリルミラー

ちなみに裏面はこんな感じです。

ベニア版に固定された鏡の裏面

後から気づいたのですが、真ん中にあるゴミ部分を取り除くのを忘れていました。

これでアクリルミラーの切断用のパラメーターがわかったので、今後いろいろ加工して遊んでみましょう。

ベニア版に固定された鏡と後ろに切られる前のアクリルミラーその2

おわり