ブレッドボードでも使えるCH552Gマイコンボードが完成しました!最後に読者プレゼントもあります。
基板の設計に関しては前回の記事をご覧ください。
JLCPCBから基板が届く
発注から10日ほどで、JLCPCBから基板とメタルマスクが届きました!
USB Type-Cのパッドはとても細かいですが、綺麗にできていますね。
組み立て
クリームはんだの印刷
それでは組み立てていきましょう。まずはクリームはんだの印刷です。中央にターゲットの基板を置いて、左右から同じ厚みの基板で挟みます。これは、印刷中にメタルマスクがたわむのを防ぐためです。
メタルマスクを上から載せて、あらかじめ開けておいた穴にマップピンを刺します。これだけで、基板とメタルマスクの位置が完璧に合います。
JLCPCBでは設計データ通りメタルマスクに0.075mmで穴を開けてくれました。メタルマスクにガタがなく、正確な位置にクリームはんだを印刷できそうです。
クリームはんだをメタルマスクの奥に載せます。低温で溶ける低融点鉛フリーはんだを使うと普通のオーブンでも簡単にリフローができます。
クリームはんだの印刷には、日本製で先端が平坦でとても綺麗に印刷できる、フレキシブルパテを使います。フレキシブルパテでクリームはんだを手前へ引き寄せながら、印刷していきます。
マップピンで正確に位置合わせができているので、完璧な位置にクリームはんだを印刷することができました。
4枚の基板にクリームはんだを印刷しました。
部品の実装
吸着ピンセット「HAKKO 394」で部品を実装していきます。吸着ピンセットという名前の通り、掃除機のように部品を吸い付けて、目的の場所で離すことができます。
部品の上から吸着するので、上の写真のように部品と部品に挟まれた狭い場所でも部品を実装することができます。
「HAKKO 394」で部品を吸着し、目的地へと移動させます。
狭い場所ですが、実装することができました。「HAKKO 394」を使うとピンセットではできないような高密度な実装が可能になります。
実装スピードも比べ物にならないくらいに速くなるので、ちょっと高いですがおすすめの工具です。
ノズルには、純正ではなく3本セットのノズルを使っています。
純正よりも長さが短いので位置決めしやすく、吸着力も高いため使いやすいです。
部品点数が少ないので、比較的早く実装が終わりました。
リフロー
熱風が庫内を循環するコンベクションオーブンでリフローします。
低融点鉛フリーはんだなので、100度→140度→165度と温度を変化させながらリフローしていきます。
庫内に熱電対温度計を入れておくと、目的の温度に調節できて便利ですよ。
リフローが終わり、扇風機で冷却します。
動作テスト
スモークテスト
試しに電源を入れてみて、動作するか(煙が出ないかどうか)チェックしていきます。LEDが光ればまずは正常です。
LEDには発光色がとても美しいシアン色LEDを使いました。
スモークが発生せず、全て電源が入りました。今のところ順調です。
Lチカ
続いて、CH55xduinoを組み込んだArduinoで、Lチカプログラムを書き込んでみたいと思います。
CH552は、プログラムを書き込むために、一旦USBを抜く必要があります。抜いた後にダウンロードボタンを押しながら、USBをパソコンへ接続します。これでプログラムをダウンロードするブートローダーが起動します。
CH55xduinoのサンプルにあるBlinkプログラムを書き込んでみます。「Verify complete!!」と無事に書き込むことができました!!
P3.3ピンに接続されたLEDが点滅しました。正常に動作しています。
全てのマイコンボードに、Lチカプログラムが書き込めてLEDが点滅しました!とても嬉しいです。
マイコンボード完成!!
ピンヘッダをはんだ付けすれば、ブレッドボードに刺して実験することができます。
CH552Gのマイコンボード完成しました!!
?マイコンボードプレゼント
できたてのCH552マイコンボードとピンヘッダをセットにして、先着10名様にプレゼント致します。
CH552マイコンは安価なのにもかかわらず、USBデバイスにもなることができて、とても面白いマイコンです。Arduino IDEにCH55xduinoを組み込むことで簡単にUSBデバイスの実験ができます。是非体験してみてください。
応募フォームはこちらになります。
応募頂いて1週間ほどでお届けとなります。
2023.9.26 本日受付分の発送を致しました
2023.9.25 9/24までに受付分を発送致しました
2023.9.24 9/23までに受付分の発送が完了しました
2023.9.23 9/22受付分の発送を致しました
頂いた個人情報は発送とサポートのみに利用し、安全のため1ヶ月程度で削除致します。サポートは引き続き承りますので、何かございましたらお気軽にお問い合わせください。
ご応募お待ちしております。
1つ以上欲しい方は、こちらで販売しております。
CH552は日本語での情報が少ないですが、こちらの書籍は必要な情報がまとまっていて、ざっくりと全体像を把握するのにとても役に立ちますよ。
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