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CEATECにJLCPCBが出展していたので色々聞いてきました

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幕張メッセで開催されたCEATEC2023にJLCPCBが出展していたので、これまで気になっていたことを色々聞いてきました。

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CEATEC

CEATECは海外展開している大企業から、ベンチャー、大学などが出展し、さまざまな最新技術が展示されている展示会です。

10年くらい行っていなかったのですが、出展者情報にJLCPCBがあったので、これまで気になっていたことを聞くチャンスと思い、久しぶりに幕張メッセまで見学に行きました。

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JLCPCBのブース

JLCPCBは会場右側奥の「キーデバイス」というゾーンに出展していました。日本語が流暢な担当者がいたので、気になっていることをあれこれ聞くことができました。

$2で基板をどんどん注文してもいいの?

JLCPCBは10cm x 10cm以内の基板を5枚作ってもらうと、最安設定では基板代が$2。送料も最安のキャリアを選択すると$1くらい。合計500円程度で自分専用の基板が手元に届いてしまいます。

こんなに安い注文を、何度も繰り返してもいいものか心配で聞いてみたのですが、担当者の方は全然大丈夫です。もっと注文が欲しいので、どんどん注文して下さいとのことでした。

いいですね。気兼ねなく$2基板を注文できます。

日本語の注文サイトはできないの?

JLCPCBは英語のページしかありません。もうだいぶ慣れましたけど、日本語もあったら利用しやすいなと思っていました。

担当者の方曰く、JLCPCBでは日本からの注文をもっと取りたいと考えていて、そのためには日本語のサイトの必要性を強く感じているそうです。そこで現在日本語のサイトを構築中で、12月か来年の1月にはオープンする予定ということでした。

基板が500円程度で作れてしかも日本語で注文できたら、基板の自作がより身近になりますね。これはとても楽しみです。

LCSCと一緒に発送はもうしないの?

LCSCは中国にある電子部品の通販サイトです。部品が安く私はよく利用しています。

5年以上前でしょうか、基板と部品を注文すると、一緒に送ってくれたことがあったと記憶しています(うる覚えですが...)。基板を注文したら部品も購入することが多く、今は送料が高いので一緒に送ってくれると助かるのになと思っています。

担当者曰く、JLCPCBとLCSCは同じ会社なのですが、現在は部門が完全に分かれてしまっているそうです。そのため、一緒に送るサービスはできないでしょうとのことでした。

PCBAっていくらくらいなの?

JLCPCBはLCSCの部品を使って、PCBAという部品の実装もしてくれるサービスを提供しています。私はまだ利用したことがないので、いくらくらいかかるのか聞きました。

部品の実装は一番安くて1個1円程度から。例えば、写真の右下のマイコン基板は、基板代と部品代、実装費用、さらに送料を合わせても1000円程度だそうです。

私が想像していた以上にPCBAが安くて驚きです。そんなに安いなら自分で実装するよりもいいかもしれません。機会があったらPCBAにも挑戦してみようと思います。

3Dプリンタ出力っていくらくらいなの?

JLCPCBは3Dプリントの出力サービスも提供しています。

樹脂だけでなく、金属もできます。透明やフルカラーといった印刷にも対応していますとのこと。カラーって面白いですね。写真の左手前の柴犬がそうです。

小型の物を出力した時にいくらくらいかかるのか聞いてみたところ、写真の「3Dプリント」の裏に隠れてしまっていますが、3cmくらいの物体で、100円程度、送料合わせて数100円ということでした。

1個100円程度で出力できるのであれば、家で失敗しながらたくさん印刷するよりも断然効率が良さそうです。3Dプリントも今度試してみたいと思います。

また、写真中央にあるような、完全透明の物体を出力できるようになったそうです。出力した後に表面を溶かすのではなく、最初から透明の物体を出力できるということでした。

金や銀色も出力できるそうです。この龍は金色の樹脂を使って印刷し、後から組み立てたのではなく、全体を一括で出力しています。一体で印刷しているのに関節を自在に動かすことができます。すごいですね。

何か新しいことはありますか?

What's Newを聞いてみました。すると、ロボットやFA用途の部品の販売を開始したそうです。

FAの世界に詳しくないのですが、日本でいうモノタロウとかミスミといった感じでしょうか。基板、3Dプリントサービス、FA部品と組み合わせることで、何でも作れるようになると言っていました。

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楽しい時間でした

ずっと気になっていたことが直接聞けたので、とても楽しい時間でした。

日本語のサイトも楽しみですね。基板を注文した後にたまにある、このデータはこういう製造でいいですか?って感じの、技術者からの質問(Engineere Question)メールも日本語だとわかりやすいのですが、そこまで日本語でできるのかは聞くことを忘れました。

多層基板も、PCBAも3Dプリントも今度試してみたいと思います。

来年も何かの展示会(失念しました)にも出展する予定だそうなので、聞きたいことがある方は遊びに行くといいかもしれません。担当者の方は日本語が話せてかつ全然堅苦しくないため、気さくに話せましたよ。