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処分品のシーリングライトを好みの色の高演色ライトに改造しようと思います

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ホームセンターでとても安価なシーリングライトを見つけてしまい、思わず購入してしまいました。

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オーム電気のシーリングライト

通常価格2980円のもともと安価なシーリングライトですが、商品入れ替えのためか見本品が値引きされていました。右のライトはが2086円に、左のライトはリモコンはありませんが1480円と半額です。

思わず2つとも買ってしまいました。

分解

LEDのシーリングライトは昔の蛍光灯式のよりも小型で軽いです。中の状態を見てみましょう。

光らせてみるとこんな感じです。写真では暗く見えますが、結構明るいです。そして昼光色なので、少し青みがかった白色の光になっています。

LEDの基板は、6つの基板で構成されていて、それぞれ電線でつながっています。

駆動電圧を測定してみます。約50Vでした。

LED1つあたりの電圧は8.4Vでした。このためチップが3つ直列に入っている9VのLEDが使用されていることがわかります。このLEDが6個直列に接続されて合計50Vで駆動されているのでしょう。

末端の基板へ流れ込む電流は53mAでした。この基板には12個のLEDが取り付けられています。6直列のLEDが2本並列になっていると考えると、1つのLEDは約30mAで駆動されています。

これがLEDドライバです。

IC2個とMOS-FET(かトランジスタ)1個ととてもシンプルな回路ですね。

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いい感じの電球色を探す

シーリングライトの色は青白い光ではなく、リラックスできる電球色にしたいと思います。電球色といってもオレンジっぽい電球色から、白っぽい電球色まで色々な電球色の色があります。

白色の光の色を示す指標に色温度(K:ケルビン)というものがあります。これは物を加熱したときに放射される光の色を、その時の温度で表した物です。温度が低いとオレンジ色の光(2000Kから3000K程度)になり、温度が高くなるに従い白くなり(4000Kから5000K程度)、さらに高いと青白い色(6000K程度)になっていきます。

このため、電球色でもどの色温度にするか決めないといけません。

OPPLE Light Master

色温度を測定するには専用の高価な測定器が必要なのですが、安価な簡易測定器 OPPLE Light Masterを使います。


OPPLE Light Master 4 Lux Meter Light Meters Measurement

私が持っているのは、一つ前のバージョンの3Proですが、現在はもっと多くのパラメータを取得できるOPPLE Light Master 4が販売されています。

今回購入したシーリングライトを測定してみます。このシーリングライト、目では気になりませんがカメラで撮るとフリッカーがひどいですね。

OPPLE Light Masterのアプリの画面です。色温度が6000Kと青白い色の色温度になっています。演色性も85と白色LEDとしては普通の値でした。演色性は100が最大です。高いほど色が鮮やかに見えます。

一番右の画面が光の明滅を表しています。細かい周期で1000lxから6000lxまで大きく明るさが変化しています。目ではわかりませんが、非常に早い周期で点滅していることがわかります。このあたりは安いシーリングライトなので仕方ないですね。

それでは、このOPPLE Light Masterを持って、好みの色温度を探しにいきましょう。

電車の中

まずは電車の中の照明の色温度を測定してみましょう。(実際測定するときには、センサの白い部分を光源に向けて測定します)

色温度は4200K。蛍光灯でいう白色でした。演色性は78と照明としては低いですね。色が綺麗に見えるよりも、明るさを優先しているということでしょう。

MUJI

無印良品に来てみました。この色はちょっとオレンジすぎるかなという感じがします。それでは測定してみましょう。

色温度は3500Kでした。演色性は83と普通です。

ユニクロ

ユニクロはさらにオレンジ気味な感じがします。部屋の照明としてはオレンジすぎて私の好みではないですが、とりあえず測定してみましょう。

3100Kと赤みのある電球色ですね。演色性は85と普通です。洋服の色が綺麗に見えることが重要なお店な気がするのですが、演色性をあまり気にしていないようです。

ZARA

外資系の服屋さんです。ここも部屋の色としてはオレンジすぎるかなと思いますが、測定してみましょう。

色温度は3300Kでした。ここの照明は、演色性が93と高いですね。服の色が鮮やかに見える方が、綺麗に見えて買いたくなりますよね。さすがZARAです。H&Mも測定してみましたが、同様な色温度と演色性でした。外資系のファッションブランドは照明までこだわっているんですね。

IKEA

IKEAも店内が電球色です。シーリングライトの色としては、この色よりももう少しオレンジが少なくてもいいかなという気もします。さて測定してみましょう。

色温度は3500Kでした。MUJIと同じなんですね。

ショッピングモールの照明

こんな色いいなぁっていう電球色を、ショッピンモールの通路で見つけました。オレンジすぎず白すぎない色です。早速測定してみましょう。

色温度は3700Kでした。好みの色温度は3700Kくらいなのかもしれません。

ショッピングモールのトイレの照明

トイレに寄ったときに、おおおこの色だ!という色を見つけました。こんな色がいいです。早速測定してみましょう。

3750Kでした。

3750Kに決定

色々な場所に行って色温度を測定した結果、シーリングライトの電球色は3750Kの色にすることに決めました。

お店によって、色温度が違うので楽しかったですね。ブランドの色みたいなものがあるのかもしれません。調べたお店の中では、ZARAだけが演色性が高い照明が使われていて、さすがだなと思いました。

OPPLE Light Master 4 Lux Meter Light Meters Measurement

Light Masterがあると色温度や演色性が測れるので、撮影の照明などの測定ができて便利です。

精度とか実際のところはここのフォーラムで盛大に盛り上がっているので、覗いてみてはいかがでしょうか。

私が持っている一つ前のモデルのフォーラムのときに、安価だけどスゲーゾって盛り上がっていましたが、新しいモデルが発売されたとあってさらに盛り上がっています。

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3750KのLEDを探す

色温度が決まったのでDigikeyでLEDを探します。シーリングライトに使われているLEDの仕様でスクリーニングしていきます。

  • パッケージサイズ:2835
  • 順方向電圧:9V

そして、演色性は高い方がいいので最大の95を選びました。

すると、色温度は

  • 3000K
  • 3500K
  • 4000K
  • 5000K
  • 5700K

しか残りませんでした。3750Kは残念ながらありません。

しかも120mA用です。シーリングライトは30mAで駆動するので、少し条件が異なってしまいます。

仕方がないですが、Digikeyに在庫のある3500Kと4000Kを組み合わせて3750Kを作ろうと思います。

次回はDigikeyで購入したLEDを組み合わせて、シーリングライトを改造したいと思います。