ついにJLCPCBに日本語のサイトが登場しました。jlcpcb.comのcomをjpにすると日本語のサイトになります。
早速基板を注文してみたいと思います。
VFDスペーサー基板の設計
発注する基板の設計を行います。
以前、DM160というインジケータ用のVFDを点灯させる方法がわかりました。
このVFDをVFD時計の時と分の間に入れて、点灯させたいと思っています。
しかし、DM160とIV-6という7セグメントVFDの高さが5mmほど違います。
そこで上の図のように、DM160に5mmの高さのスペーサーのような基板を作って、ベースの基板に取り付けることで、7セグメントのVFDと高さを合わせようと思います。
KiCadで設計
回路はとてもシンプルです。DM160は4本のリードが出ています。そこで4つの配線を用意します。
こちらがアートワークの結果です。この基板を、ベースの基板に差し込んではんだ付けして固定することを考えています。この基板の上にDM160が乗って、下の2つの足がベースの基板に刺さります。
この基板単体だと10mm x 10mm 程度ととても小さいので、この基板を面付けして大きな基板にします。
そのために、右側にプラモデルでいうランナーを用意しました。
3Dビューアで見るとこんな感じです。ランナーの部分とはミシン目によって繋がっていて、ランナーから簡単にむしり取れるようになっています。
この基板を10cm x 10cmの基板の中に面付けします。
3Dビューアで見るとこんな感じです。
JLCPCBの日本語サイト注文
基板の設定
それでは、日本語のサイトから基板を発注してみます。
トップ画面の右側の「お見積もり」をクリックします。
真ん中の「ガーバーファイルを追加」をクリックして、作ったガーバーデータをアップロードします。
ガーバーファイルをアップロードすると、基板が表示されます。
今回の基板は面付け基板なので、「納品形式」を「お客様によるパネル」にします。また4列、5行に面付けしたので、そのように入力します。
「PCBのカラー」を「黒」にします。するとレビューの基板も黒く変化します。わかりやすいですね。
「表面仕上げ」をはんだメッキである「HASL」から金メッキ「ENIG」に変更します。金メッキにする理由は、この基板をベースの基板に差し込むので、はんだメッキによって厚みが変わってしまうことを避けたかったからです。
JLCPCBは他社に比べると金メッキにしても安価に基板を製造してくれます。
これで設定完了。右側の「カートに保存」をクリックします。
基板データのレビューを受ける
「安全な決済」をクリックすると支払いへ進めます。
発送先の住所を確認して「次へ」をクリック。
お好きな輸送業者を選んで「次へ」をクリック。
「審査支払い」と「支払前の審査」と2つあります。
「審査支払い」は現段階の見積もり金額を先に支払って、基板のデータチェック(レビュー)を受けます。レビューの結果、見積もりの金額と違いがなければそのまま製造が開始させるので、最も効率的な注文方法です。しかし、パラメータの設定ミスや難易度によって料金が変化する時があります。その場合、その差額を支払ってから製造が開始されます。
「支払前の審査」は、先にレビューを行い、金額が確定してから支払いをするという方法です。もし設計パラメータのミスで意図しない金額の上昇があった場合に、注文をキャンセルして設計を変更することができます。このため、私は、2番目の「支払前の審査」をお勧めします。
どちらか選んだら、右下の「発注する」をクリックします。
先ほど2番目の「支払前の審査」を選択したので、基板のレビューが開始されました。通常、数10分から1時間程度で完了します。
レビューが完了するとメールが届きます。
支払い
今回は10分程度でレビュー完了のメールが届きました。発注履歴のページの右上が「支払う」に変わります。ここをクリックします。
支払いにはPayPalかクレジットカードが使えます。
PayPalの場合は、右下の「PayPal」をクリックすると、PayPalでの支払いの画面が表示されるので、そこで支払いを行います。
クレジットカードも同様です。画面に従って支払いを済ませます。
製造が開始されました。英語のページに戻ってきてしまいましたが、正常に注文できています。
円でも支払いができました
今回はドルで支払いましたが、円でも支払うことができることに今気づきました。
画面右上の日本の国旗をクリックします。
通貨の中にJPYがあるので、クリックします。
通貨がドルから円になりました。しかも、PayPalやクレジットカードの為替レートよりも、かなり親切なレートになっていますね。
これまでドルで払ってきましたが、円で支払う方がメリットが大きそうです。
日本語で注文できました
JLCPCBの日本語のサイトから、日本語で基板が発注できました。安価に基板を作ってもらえて、しかも日本語で注文できるとなると、とても利用しやすい基板やさんになるのではないでしょうか。
2024.2.28 つづきはこちら
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