どうもkohaniiです。
レギュレーターやDCDCコンバーターのフィードバックの回路設計に使える、分圧抵抗計算ツールを作りました。
その名も「Feedback Voltage Divider Resistor Calculator」です。略してFVDRCです。
ツールはHTMLとJavaScriptで作り、パソコンとスマートフォンに対応するためレスポンシブ(単純なスケーリング)になっています。
計算は全てブラウザのJavaScriptによって行われるので、安心して使えます。
最新のFirefox、Chrome、Safariで動作確認しています。
以下のURLから使うことができます。
https://nekochan.room.mixh.jp/FVDRC/
埋め込みのプレビュー↓
使い方
計算する対象は以下のような回路です。
この内計算に使うのはVRef、VOUT、R1、R2です。
出力としてIR1も計算します。
ただしフィードバック入力ピンFBは漏れ電流などが無いハイインピーダンスとします。
入力のテキストボックスには数字とSI接頭語が使えます。
数字部分には数字と小数点のドット以外の文字は使えません。
数字の前にスペースが入っている場合と、接頭語の後にスペースが入っている場合は認識されなくなるので注意してください。
SI接頭語は'k', 'M', 'G', 'T', 'P', 'm', 'u', 'n', 'p', 'f'が使えます。
そのうちキロは'k'と'K'どっちでも使え、ギガは'G'と'g'どっちでも、テラは'T'と't'どっちでも、マイクロは'u'、'μ'、'µ'のいずれでも使えます。
入力の接頭語が間違っている場合は、入力のテキストボックスの背景色が赤くなります。
テキストボックス内で入力しエンターキーなどで確定すると、全ての計算が行われます。
以下の4つの計算モードがあり、それぞれで計算できることが違います。
R2 from VRef, R1 and VOUT
VRefとR1とVOUTの入力から、R2を計算します。
Inputsの薄くなっていないテキストボックスの全てに、入力する必要があります。
ただしR1.2はR1の並列抵抗で、入力は任意です。
計算結果のR2は条件によっては中途半端な値になることがあるので、R2をE系列の一番近い値に丸めることができます。
E seriesの選択式のメニューからE3, E6, E12, E24, E48, E96, Noneを選べます。
デフォルトのNoneでは丸めを行いません。
計算されたR2と使った結果のVOUTとIR1が、Outputsに出力されます。
R1 from VRef, R2 and VOUT
VRefとR2とVOUTの入力から、R1を計算します。
Inputsの薄くなっていないテキストボックスの全てに、入力する必要があります。
ただしR2.2はR2の並列抵抗で、入力は任意です。
計算結果のR1は条件によっては中途半端な値になることがあるので、R1をE系列の一番近い値に丸めることができます。
E seriesの選択式のメニューからE3, E6, E12, E24, E48, E96, Noneを選べます。
デフォルトのNoneでは丸めを行いません。
計算されたR1と使った結果のVOUTとIR1が、Outputsに出力されます。
Round to E series
InputsのR1とR2の値をE系列の一番近い値に丸めます。
E seriesの選択式のメニューからE3, E6, E12, E24, E48, E96, Noneを選べます。
デフォルトのNoneでは丸めを行いません。
Outputsに丸めた結果のR1とR2と、それぞれの誤差をパーセントで出力します。
VOUT from VRef, R1 and R2
VRefとR1とR2の入力から、VOUTを計算します。
Inputsの薄くなっていないテキストボックスの全てに、入力する必要があります。
ただしR1.2、R2.2はそれぞれR1、R2の並列抵抗で、入力は任意です。
計算された結果のVOUTとIR1が、Outputsに出力されます。
VRef from R1, R2 and VOUT
R1とR2とVOUTの入力から、VRefを計算します。
Inputsの薄くなっていないテキストボックスの全てに、入力する必要があります。
ただしR1.2、R2.2はそれぞれR1、R2の並列抵抗で、入力は任意です。
計算された結果のVRefとIR1が、Outputsに出力されます。
Log
ログが表示されるテキストボックスです。
今のところ、計算が行われたらupdateと表示するだけです。
もしコメントなどで新機能の提案や不具合があれば更新していく予定なので、今後ともよろしくお願いします。
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