透明基板を製造してもらうにあたって、PCBgogoにデザインルールを教えてもらいました。
デザインルール
透明基板のデザインルールは、なんと普通の基板と同じということでした。
このため、最小配線幅は3mil、最小穴径0.15mmまで細かい配線が可能です。
今回は余裕を持って0.25mmの幅で配線し、いつも通りにガーバーファイルを出力しました。
こちらが、透明基板の仕様書です。288度のリフローに3回耐える性能があります。鉛フリーのはんだペーストでもリフローが可能です。
UVプリントデータの用意
UVプリント画像
UVプリントしてもらう画像を用意します。金口以外の部分を透明にした、PNGファイルです。解像度は1200dpiとしました。
ファイル名は、解像度と画像のサイズがわかるように、「UVprint_top_1200dpi_54.1mm_x_84.8mm.png」としました。
参照画像
正しく印刷してもらえるよう、参照画像を作ります。
基板の外形と、UVプリント画像の位置関係を表しています。赤線が基板の外形線、黒線がUVプリント用の画像ファイルの外形線です。
この画像をPDF形式にしました。A4の用紙に印刷すると、実際のサイズと同じくなるようになっています。
ファイル名は「UVprint_reference.pdf」としました。
ファイル構成
gerbersフォルダの中に、KiCadで出力したガーバーファイルを入れ、imagesフォルダに、先ほど作ったPNGとPDFファイルを入れました。
これらをまとめてzipで圧縮し、1つのファイルとしました。
基板の発注
パラメータの設定
基板のサイズと枚数を入力します。表面処理は鉛フリーはんだとしました。
備考欄に、透明基板希望と書きます。PCBgogoはこの備考欄も日本語で書いてOKです。
後からPCBgogoの方から連絡があったのですが、透明な基板として仕上げるためには、透明基板だけでなく、透明レジスト希望も一緒に書いておく必要があります。
データのアップロード
カートに入れると、ガーバーファイルのアップロードウィンドが表示されます。zipで圧縮したガーバーファイルとUVプリントデータをアップロードします。
ファイルがアップロードされると、PCBgogoでデータのチェック(レビュー)が開始されます。レビューが完了すると、登録してあるメールアドレス宛にメールが届きます。
費用が決まる
数時間してレビューが完了たとのメールが届きました。
しかし、透明基板の費用を見てビックリ!$411もします。(怖いので日本円は見ません)
$411の内訳を尋ねたところ、透明基板が$68、透明レジストが$50、UV印刷が$25、残りの$270くらいが加工費だそうです。
通常の基板のように注文があれば、これらは安くなるということです。しかしながら、今のところはかなり高価な基板なんですね。
支払い
ここまで来てしまったので、注文したいと思います。(怖いので日本円は見ません 2度目)
支払いをクリックするとPayPalで支払う画面が出るので、支払いを済ませます。
発注が完了しました。
通常の基板と違って、製造に1週間かかるので、届くのにしばらくかかります。
届くのがとっても、とっても、とっても楽しみです。
2024.7.26 続きはこちら
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