たくさんIOピンのあるCH552の実験をしたいので、CH552Tのマイコンボードを作っています。
回路図
回路は最小限です。マイコンとUSB-Cコネクタ、リセットスイッチ、ダウンロードスイッチ、電源LEDとLチカ確認用LEDです。
アートワーク
実験しやすいように、マイコンのピン配置と、マイコンボードのピンヘッダのピン配置を同じにしました。
こんな感じの基板になります。
10cm x 10cmまでのサイズであれば、基板を安価に製造してもらえるので面付けします。10cm x 10cmの中に8枚面付けできました。
縦のラインはVカットのラインです。
こんな感じの基板になります。
UVプリントデータを作る
マイコンボードにUVプリントをすると、ピンの役割が一目でわかってとても便利です。そこで、今回のボードもUVプリントをしようと思います。
1モジュール分の画像デザイン
PCBエディタの「ファイル」「エクスポート」「SVG」とクリックして、基板のシルク印刷と、ソルダマスク、エッジカットの3つをSVGファイルとして出力します。
出力したSVGを元に、UVプリントの画像を作っていきます。
使用する色は、Adobe Colorのカラーチャートの中から選びました。
Adobe Colorの探索をクリックすると、さまざまなカラーチャートが用意されています。ここに用意された色を使ってデザインすると、なかなかいい感じに仕上がります。
この中から今回はこのカラーチャートの色を使います。
Adobe Colorの色だけを使ってデザインしてみました。なんかいい感じでしょ。
レジストマスクの部分は印刷しないよう、空白にしないといけません。また、UVプリントするとシルク印刷が行われないため、シルクレイヤーも画像に含めます。
これで1モジュール分のUVプリント画像ができました。
面付け基板の画像の用意
面付けした基板用のUVプリント画像を作ります。そのために、面付け基板のエッジカットのラインをSVGファイルにします。
このエッジカットのラインに合わせて、先ほど作った1モジュール分の画像を配置します。
画像の配置が終わりました。
外周のエッジカットラインだけ残して、その他のエッジカットラインを削除します。
スクリーン用に書き出しで、1200dpiのPNGファイルとして書き出します。
生成されたPNGの外周の部分をトリミングして、UVプリント用画像の完成です。
ファイル名に解像度と画像サイズを含めて、製造時にわかりやすいようにしておきます。「CH552TBoard_8pcs_Top_1200dpi_99.064mmx99.064mm.png」
参照画像の生成
製造用の参照画像も作ります。ファイル名は「CH552TBoard_8pcs_reference.png」としました。
zipファイルにまとめる
ガーバーデータをgerbersフォルダに入れ、画像をimegesフォルダに入れて、zipで圧縮します。PCBWayのUVカラープリントの場合、シルク印刷が行われないため、ガーバーデータからシルク印刷ファイルを削除しておきました。
PCBWayに発注
UV印刷サービスを提供しているPCBWayに基板を発注します。
基板の製造パラメータを設定していきます。
今回の基板は面付け基板なので、「基板の種類」を「面付け」にします。
基板のサイズと枚数を設定します。基板の色は白にしたいので、「レジスト」を「白」にします。
UVプリントしたいので、「UV printing」を「Single-sided Top」にします。
メタルマスクも一緒に作ってもらいます。枠は不要なので「枠なしメタルマスク」を選択。
メタルマスクのサイズを小さくカットしてもらいたので、「その他特殊加工」の欄に「Please cut 120mm x 120mm」と書いておきます。
以上で設定完了です。画面右側の緑色の「カートに入れる」をクリック。
ガーバーファイルをアップロードするウィンドが表示されるので、「ガーバーファイルを追加」をクリックして、zipファイルをアップロードします。
ファイルをアップロードしたら、左下の「今すぐ注文する」をクリック。
PCBWayによってデータのチェック(レビュー)が開始されます。完了するとメールが届きます。
レビューが完了すると支払いへ進めるようになります。右下の「チェックアウトに進む」をクリック。
発送先、支払い方法、配達業者を選択して右側の「注文する」をクリック。
以上で発注が完了です。基板の製造が開始されました。
さて、どんな基板に仕上がるでしょうか。届くのが楽しみです。
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