Padaukマイコンは、中華製のとても安価なマイコンです。実機で動作させながらプログラムを開発できるよう、インサーキット書き込み機を作りたいと思います。
インサーキット書き込み
仕組み
上の図は、以前設計したインサーキット書き込み機の回路です。マイコンにプログラムを書き込むために必要な4本のピンは、スイッチによって書き込み機または回路へと切り替えるようになっています。
このスイッチを、書き込み時には書き込み機側に、動作時には回路側に接続することで、回路中でマイコンを動作させながら、プログラムの書き込みもできるようになります。
しかしながら、この回路は正常に動作しませんでした。
書き込みに必要ないピン(上の図のPA0,PA4,PA7)が、回路中でプルアップされていると、正常に書き込めないという症状でした。
書き込みに必要ないピンも、書き込み時にはオープンにしないといけないようです。
そこで、書き込みに必要ないピンにもスイッチを接続し、書き込み時にはこれらのピンがオープンになるようにします。
回路図
スイッチは実際にはアナログスイッチを使用します。アナログスイッチICには、4066を2個と4053を2個使いました。
アナログスイッチを使うので、電源が必要です。Padaukのマイコンは、書き込み時に6V程度の電圧を利用するので、それ以上の電源電圧が必要です。今回は9Vの電池を電源に使うことにしました。
アートワーク
コネクタとアナログIC間の配線がたくさんあるので、オートルーターを使って配線しました。
左側の大きな四角は、9Vの電池ボックスを貼り付けるところになっています。
基板の発注
今回はPCBgogoに基板を発注します。
基板パラメータの設定
設定したのは上記の3か所です。基板サイズと枚数、そしてレジストの色です。他はデフォルトのまま。
基板には製造時に製造番号が印刷されてしまいます。今回は、基板の左側に電池ボックスを貼り付ける場所があるので、そこに印刷してもらうことにします。
PCBgogoは完全に日本語に対応しています。ご要望の欄に「製造番号は基板左側の大きな四角形のシルク印刷の中にお願いします」と日本語で記入しました。
以上で設定が完了です。右側の赤い「カートに入れる」をクリックします。
ガーバーファイルのアップロード
続いてガーバーファイルをアップロードします。右側にある「ガーバーデータを入稿」をクリック。
ガーバーファイルを指定して「確認」をクリック。
ファイルのアップロードが完了すると、PCBgogoによってデータのチェックが始まります。チェックが完了するのに数10分から数時間かかります。
支払い
データのチェックが完了すると、メールが届きます。ステータスが「支払い待ち」に変わるので、右下の赤い「レジに進む」をクリックします。
配送業者を選択し、右側の赤い「支払い」をクリックします。PayPalの画面が表示されるので、そこで支払いを行います。
以上で発注が完了です。
PCBgogoでは現在、新規登録者には$200のクーポンがもらえます。さらに$20分の送料クーポンももらえますそうですよ。
基板を発注しました
Padaukマイコンのインサーキット書き込み機の基板を発注しました。今度こそは動いてほしいです。
2024.12.18 続きはこちら
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