小型の撮影用の照明が欲しい
作業中の写真の撮影をすることが多いので、照明にはちょっと気を使っています。最近、綺麗な色で撮影できるsh50proという、撮影用のLED電球を買って使っています。
このLED電球を電気スタンドに取り付けて、撮影をしています。
演色性能がRa95なので、鮮やかに撮影できとても気に入っています。とても綺麗な照明なのですが、1灯しか持っていないので直接照射すると影ができてしまいます。何個か買って色々な角度から照射すれば、影が消えるとは思うのですが、お値段がお値段なので何個も買うことができません。
そこで、sh50proを補助する小型の照明を作ろうと思いたちました。
ダイソーと無印良品で部材を購入
購入したのはこちら、
- LED蛍光灯 直管LEDランプ 500円(ダイソー)
- スマホスタンド 100円(ダイソー)
- メイクトレー小 2個 1個100円(無印良品)
部材代は1000円くらいです。
そのほか、配線やホットグルー、ジャンクから切り取ったコンセントケーブルが必要です。
ダイソーのLED蛍光灯のスペック
ダイソーLED蛍光灯の、箱に書いてあるスペックはこのようになっています。
- 色温度 5000K
- 演色性 Ra80以上
- 光度 1000ml
- 消費電力 9W
と、照明としてはあまぁまずまずな特性です。5500Kあればsh50proを同じ色温度になるので最高なのですが、まぁ妥協します。
LED蛍光灯の改造
LED蛍光灯の端の電極の下にあるネジを外すと、本体とパイプが分離できます。電極のピンをもぎ取ると、このようにインバータ基板とLED基板が取り外せます。
LED基板を分割
LED基板は、LEDが18直列、これが3並列になっています。この3並列のところで基板を分割します。
次にさらに半分に、LED9個と9個になるように基板に分割します。これで9直列のLED基板が6本できました。
LED基板を接続
先ほど分割した基板を、元接続されていたように、ケーブルで配線します。
カッターを使ってレジストを削り取って、ケーブルで配線します。LED基板は放熱性を高めるためにアルミ基板を使っています。はんだごてを当ててもなかなか温まらないため、はんだづけが難しいです。そこで銅箔の部分にフラックスを塗っておきます。
フラックスを塗っておくと、はんだが付きやすく配線しやすいですよ。
点灯試験
試しに光らせてみます。いい感じに光っていますね。
2020.12.10追加
長い電源ケーブルを配線しておきます。ケーブルは、蛍光灯の端子のピンにつながっていた、白い線のところと接続します。上の写真でミノムシクリップがつながっているところです。のちに、この電源ケーブルの先にコンセントケーブルを接続します。
追加終わり
ケースに収める
ケースには無印良品のメイクトレー小を使います。このトレーを2つ合わせると、半透明のいい感じのケースになります。
このトレーに、放熱用シリコン接着剤でLED基板を固定してきます。
こんな感じに基板が収まります。
穴あけ
ケーブルが通るように、ケースの端に4mmの穴を開けます。
これは不要かもしれませんが、インバーター基板の色が照明の光に混ざらないように、インバーター基板にカバーをつけます。もともとインバーターが入っていたケースに穴を開けてケーブルが通るようにします。
インバーターのケースでインバーター基板を見えなくしました。ケーブルは先程開けた穴を通して、ケースの外に出します。
三脚を取り付ける
スマホスタンドを分解する
ダイソーで買ったスマホスタンド三脚タイプを使います。
スタンドと、ホルダーとに分離します。このホルダーの金具の部分が不要なので取り外します。
ホルダーの底にあるネジをマイナスドライバーを回して取り外します。
このようにバラバラになりました。
ホットグルーで取り付け
ホルダーをLED照明ケースの裏側に、ホットグルーを使って接着します。これで、三脚に照明を取り付けられるようになりました。
仕上げ
コンセントケーブル取り付け
ジャンクの機器から切り取ったコンセントのケーブルを接続します。
蓋をする
もう一個の無印良品のメイクトレー小をかぶせて、セロハンテープで固定します。
完成
三脚に接続すれば完成です。
電源ON!!ふわっとしたいい感じの光です。でも若干黄色い感じがします。5000Kというより4000Kに近いような気がします。
撮影してみる
ホワイトバランスをこの照明で調整して撮影してみます。これは、この照明のみで撮影した場合。結構鮮やかでいい感じじゃないでしょうか。
こちらはSh50Proのライトを上から照射して、斜めからこの照明を当てた場合です。Sh50Proでできた影が、この照明の光のおかげて、柔らかくなっています。
いい感じの照明ができました
ダイソーと無印良品の商品を使ってたった1000円で小型の撮影用の照明ができました。
2020.1.17 追加 もう一つ作って撮影会をしてみました
追加終わり
コメント
コンセントケーブルを取り付ける所を詳しい写真付きで解説していただけるとありがたいです。
読んでいただいてありがとうございます。わかりにくくてすみません。
コンセントのケーブルは、蛍光灯の端子のピンにつながっていた、白い線のところと接続します。文中の「点灯試験」の項にちょっと説明を追加しました。
ありがとうございます。