最近の電子部品はとても小さく、目視ではうまく実装できているのかわかりません。これまではルーペを使って確認していたのですが、ピントを合わせにくく、一部分にしかピントが合わないので不便をしていました。
デジタル顕微鏡が欲しい
デジタル顕微鏡は、カメラで撮影しモニターに超拡大して表示することできる顕微鏡です。アマゾンで結構安く売っている物もあるので、以前から気になっていました。だた、安いものは解像度が低いので、実際綺麗に見えないのでなないかと思って、購入には踏み切れませんでした。
良さそうなデジタル顕微鏡を発見
Aliexpressでいろいろ探していたら、Eakinsというメーカーの良さそうなデジタル顕微鏡を見つけました。
主な仕様はこうです
- 37Mピクセル 1/2.3インチ Panasonic CMOSイメージセンサー使用
- HDMI出力 1920x1080ピクセル 60FPS
- USB出力 UVC 1920x1080ピクセル
- SDへの保存 静止画8168x4592ピクセル 動画1920x1080ピクセル 60FPS
安いデジタル顕微鏡はイメージセンサーの解像度が低いのですが、この顕微鏡は37Mピクセル(3700万ピクセル8168x4592)ととても解像度が高く、本当かどうかわかりませんがPanasonicのイメージセンサが使われています。
デジタル顕微鏡は映像をモニターに出力します。この手のデジタル顕微鏡はHDMI接続が主流ですが、このデジタル顕微鏡はUSB出力もできます。しかも標準的なUVCなので、ノートパソコンにも専用のソフトを必要とせずに、キャプチャして表示できそうです。私がこのデジタル顕微鏡を選んだ最大の理由がこれです。UVCであればMacでもキャプチャすることができます。手持ちのMacBookAirがモニター代わりに使えます。
表示している画像は、SDカードへの画像の保存が可能です。スナップショットをJPEGフォーマットで保存できます。またフルHDの動画をMP4フォーマットでも保存ができます。
仕様はいい感じです。あとEakinsというメーカーは、検査用の顕微鏡やカメラを作っているみたいなので、信用しても良さそうです。
買ってみた
セールで購入
ブラックフライデーのセールで少し安くなっていたので、購入してみました。見た目のチープさはありません。でも各所のギアのガタが結構あります。高さを調節すると、ギアが引っかかる感じでガクガクして動きます。
大きなイメージセンサ
イメージセンサを見てみましょう。
確かに1/2.3インチくらいのサイズのイメージセンサです。
USBはなぜかAタイプ
左から電源入力、USB出力、HDMI出力のコネクタになっています。薄型にするためか、USBがBではなくAタイプになっています。このため、A-Aというケーブルが付属します。
照明はUSB給電
台座に照明の電源用にマイクロUSBコネクタがあります。付属のUSBアダプタをつなぎます。照明の明るさはボリュームで調節ができます。
スイッチはシンプル
6つありますが、アイコンのおかげで操作しやすそうです。
マイクロSDスロット
本体のサイドにマイクロSDカードのスロットがあります。64GBまで対応しているそうです。8GBのカードが付属していました。
MacBookAirに表示してみる
USB A-Aケーブルで接続
USB A-Aという恐ろしいケーブルで、デジタル顕微鏡とMacBookAirを接続します。
MacのソフトにはQuickCameraという無料のソフトを使ってみました。
デジタル顕微鏡で見る最初のターゲットは、以前作った25MHzサンプルの高速ADコンバータボードです。
ソフトの設定
QuickCamemaというソフトで、[Camera]->[Select Source]->[YW5607]と設定します。
綺麗だぁ!
おおおおぉぉぉぉ!映りました。とても綺麗です。これでも結構ズームアウトして撮影しています。
ICは0.4mmピッチのQFNパッケージです。大きいチップ部品が0603(1608M)、小さい方が0402(1005M)です。
最大まで寄ってみましょう。
左右にあるのが0603(1608M)、中央が0402(1005M)です。
0.4mmピッチのQFNパッケージです。小さいはんだボールが見えますね。ここまで拡大できれば十分です。
これは良い物を買った!
ルーペでは絶対見えない領域を、ノートパソコンのモニターで楽な姿勢で見ることができます。画質も良くてよかってす。これは便利ですね。これから基板を実装した後には、このデジタル顕微鏡で確認しようと思います。
USB接続の場合の注意としては、USB接続の場合はメニューを操作したり、SDカードへのスナップショットを撮ったりができません。HDMI接続の場合には全ての機能が使えます。購入して最初に左右反転や天地反転、ホワイトバランスの設定が必要ですが、この設定はHDMIでモニターにつないで行う必要があります。
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